Nagios XI に複数の脆弱性により遠隔から管理者権限で任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

Nagios XI に複数の脆弱性により遠隔から管理者権限で任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

ネットワーク管理用ソフトウェアである Nagios XI に、管理者権限での遠隔からの任意のコード実行につながる、複数の脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
Nagios XI
Nagios XI 全 1 枚 拡大写真
◆概要

 ネットワーク管理用ソフトウェアである Nagios XI に、管理者権限での遠隔からの任意のコード実行につながる、複数の脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用されてしまうことにより、攻撃者に遠隔から管理者権限で任意のコードを実行され、脆弱な Nagios XI の全権を掌握されてしまう危険性があります。早急にアップデートすることにより対策してください。

◆分析者コメント

 ネットワーク管理製品であるため、インターネット上に公開されている可能性が低いソフトウェアではありますが、念のためにインターネット上からアクセスできる場所に Nagios XI が存在しないかを確認することを推奨します。脆弱性を悪用されて攻撃者からの侵入を受けた場合、製品の性質上、効率的に内部ネットワークを攻略されてしまう可能性があります。

◆深刻度(CVSS)

 脆弱性の内訳は以下の通りです。いずれの脆弱性も、本記事執筆時点 (2018 年 5 月 21 日) で CVSS 値の情報を確認していません。

  - CVE-2018-8733
    認証回避の脆弱性

  - CVE-2018-8734
    SQL Injection の脆弱性

  - CVE-2018-8735
    OS Command Injection の脆弱性

  - CVE-2018-8736
    編集権限が弱いスケジュールタスクの存在による権限昇格の脆弱性

◆影響を受けるソフトウェア

 Nagios XI のバージョン 5.4.13 未満が当該脆弱性の影響を受けます。

◆解説

 ネットワーク管理用ソフトウェアである Nagios XI に、管理者権限での遠隔からの任意のコード実行につながる、複数の脆弱性が報告されています。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  3. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  4. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  5. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  6. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  7. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  8. マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

    マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

  9. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  10. OpenSSLにサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

    OpenSSLにサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

ランキングをもっと見る