日本はサイバーセキュリティ戦略の見直し頻度が特に高い--グローバル調査(PwC) | ScanNetSecurity
2024.04.24(水)

日本はサイバーセキュリティ戦略の見直し頻度が特に高い--グローバル調査(PwC)

PwCコンサルティング合同会社、PwCサイバーサービス合同会社、PwCあらた有限責任監査法人は、「グローバル情報セキュリティ調査2018(日本版)」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
直近の重要なサイバー攻撃対策として「サプライチェーンへのセキュリティ基準の定着」を挙げた企業割合
直近の重要なサイバー攻撃対策として「サプライチェーンへのセキュリティ基準の定着」を挙げた企業割合 全 4 枚 拡大写真
PwCコンサルティング合同会社、PwCサイバーサービス合同会社、PwCあらた有限責任監査法人は6月15日、「グローバル情報セキュリティ調査2018(日本版)」を発表した。同調査は、PwCが世界122カ国のCIOおよびCSOを含む経営層を対象に実施した、情報セキュリティや最新のサイバーセキュリティに関するオンライン調査。

グローバルの調査結果では、取締役会が包括的なセキュリティ戦略に積極的に参加しているという回答は44%に過ぎず、いまだセキュリティをITの問題と捉えている。他国からのサイバー攻撃を危惧している国は、日本や米国、ドイツ、英国、韓国であった。一方で、サイバーセキュリティの準備状況は国によって大きな差があるとされており、サイバーセキュリティ戦略の見直し頻度が特に高い国は日本(72%)であった。

サイバーセキュリティ対策への自信には、「自信がある」と回答した企業は、グローバルの74%に対し、日本企業は38%にとどまった。ただし、日本企業が、グローバルに比して大きく遅れているわけではなく、サイバーセキュリティ戦略の定期的な見直しや、サプライチェーンへのセキュリティ基準の定着、従業員の教育など、積極的に進めている施策もある。特に日本は自然災害に対するBCPが進んでおり、このノウハウを活かしてBCPをサイバー攻撃にも拡張することが重要としている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

    訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

  2. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  3. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  4. セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

    セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

  5. Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

    Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

  6. NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

    NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

  7. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

  8. 笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

    笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

  9. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  10. 「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

    「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

ランキングをもっと見る