サーバダウンはインフラ技術者の作業ミスが原因、不正アクセスと情報流出の痕跡は確認されず(スタディスト) | ScanNetSecurity
2024.04.23(火)

サーバダウンはインフラ技術者の作業ミスが原因、不正アクセスと情報流出の痕跡は確認されず(スタディスト)

株式会社スタディストは7月23日、6月26日に発表した同社サーバへの不正アクセスおよび一部情報流出の可能性についての詳細調査の報告を公表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
トップページ
トップページ 全 6 枚 拡大写真
株式会社スタディストは7月23日、6月26日に発表した同社サーバへの不正アクセスおよび一部情報流出の可能性についての詳細調査の報告を公表した。

これは6月21日に同社サーバがダウンし、復旧作業と原因調査を行った際にサーバが不正アクセスを受けデータ流出の可能性が発覚し、その旨を6月26日に第一報として発表、その後、第三者機関にも依頼し詳細な調査を行った結果を最終報として公表したもの。

同社での社内調査の結果、外部からの不正アクセスではなく同社開発部に所属するインフラ技術者が、開発環境構築の過程で誤って本番環境のデータベースを参照してコマンドを実行し、想定していなかったデータ取得が実行され異常アクセスが発生したことが原因と判明。

同技術者の開発用PC内に保存されていた取得されたデータを元に、当該PCから外部へデータ送信の痕跡確認の調査を第三者機関に依頼、6月21日から6月29日までのマルウェア感染痕跡、不正侵入痕跡、外部デバイス接続痕跡、ファイル転送ツールの実行痕跡、クラウドストレージサービスへの接続痕跡を調査したところ当該PCのマルウェアへの感染や外部へのデータ送信の痕跡は発見されなかったとのこと。

同社では対策として、業務用端末と運用端末の分離を実施し、社内外からの意図しない接続を防ぐために本番環境への接続はVPN経由のみに制限するなどの本番環境へのアクセス経路や権限を厳密化を実施。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

    訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

  2. セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

    セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

  3. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  4. NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

    NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

  5. Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

    Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

  6. 笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

    笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

  7. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  8. 「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

    「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

  9. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  10. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

ランキングをもっと見る