情報モラルを発達段階に応じて体系的に学習できる「SNSノート」を無償提供（LINE）

　LINEは2018年9月26日、全国の学校で児童・生徒が情報モラルを発達段階に応じて体系的に学習できる教育教材「SNSノート（情報モラル編）」の無償提供を開始した。教材と教員向けの指導書をWebサイトよりダウンロードできる。

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2018.9.28 Fri 8:00

　LINEは2018年9月26日、全国の学校で児童・生徒が情報モラルを発達段階に応じて体系的に学習できる教育教材「SNSノート（情報モラル編）」の無償提供を開始した。教材と教員向けの指導書をWebサイトよりダウンロードできる。

　LINEは2012年より、教材開発や講師派遣による講演活動、青少年のネット利用についての実態調査・研究など、青少年の健全なインターネット利用の啓発活動に取り組んできた。これらの活動から得た経験・知見を生かしながら、2017年には東京都教育委員会と「SNS東京ノート」を共同開発。都内公立学校の全児童・全生徒に配布され、授業などで活用されている。

　東京都内16校の教員と児童・生徒を対象に実施した「SNS東京ノート」の効果測定では、教員の85％が「情報モラル教育として適切である」、74％が「授業で使いやすい教材である」と評価。小中学生の80％以上が「わかりやすい」と評価している。また、SNS東京ノートを使用した授業を受けた児童・生徒の増加に伴い、ネットトラブルの経験率が低下していることも明らかになった。

　「SNSノート（情報モラル編）」は、小学1年生～高校3年生が対象。インターネットの特性を理解するだけでなく、人による認識の違いに気づき、より適切なSNS、ネットとの関わり方について当事者意識を持って考えを深める内容となっている。

　授業レポートや児童・生徒のネット利用実態データ、指導案なども充実しており、教員の授業準備を容易にする。保護者向けのページも設けられており、保護者会などでも活用できる。

　さらに、LINEは各地域の教育委員会と連携し、各地域の実情に応じた主体的・継続的な情報モラル教育の推進をサポートする。導入サポートとして無償で実施する教員向けの研修では、情報モラルに対する教員の理解を深めることができる。

　LINEは継続的な情報教育の実現により、児童・生徒の健全なインターネット利用の促進や、情報活用能力の育成を支援していきたいとしている。

情報モラル教育を推進、LINE「SNSノート」無償提供

《外岡紘代@リセマム》