諜報機関 MI6、DHS、CIA、NSA 元長官が考えるサイバー戦争国際ルール(The Register) | ScanNetSecurity
2025.12.25(木)

諜報機関 MI6、DHS、CIA、NSA 元長官が考えるサイバー戦争国際ルール(The Register)

2016 年アメリカ大統領選におけるロシアの介入が民主主義にもたらした影響はニューヨークのテロ攻撃に匹敵するものであるかもしれない、と示唆した。

国際 TheRegister
オープンワールド

 諜報分野の元リーダーたちは、サイバー戦争への取り組みに関する国際的なルール作りと、公共セクターと民間セクターが協力して重要インフラストラクチャーを守る必要性を訴えた。

 このような発言があったのは、サンフランシスコで開催された今年のオラクル・オープンワールドでのセキュリティに関する基調講演において。例年のように熱心な顧客たちが多数居並ぶのではなく、共同 CEO マーク・ハード氏が三人の元スパイとステージに上がった。

 2004 年から 2009 年にかけてイギリスの秘密情報部 MI6 を率いたジョン・スカーレット氏は、当時サイバー攻撃に関しては「ゲームのルールといった考え」は存在せず、国際的なあるいは法的な体制もなかった、と述べた。そして、氏が現代の聴衆たちに語ったところによるとこのようなルール不在の状態が様々なアクターたちの間に常に大きな緊張と競争状態を引き起こしていた。

 しかし氏も認めるように「皆が同意する関与のルールを決めるのは難しく」、各勢力がこのルールを正直に守ると信ずる国が果たしてあるのかどうかもはなはだ疑問である。

 攻撃と防御についての古い考え方はサイバーの脅威には通用しなかった、としてスカーレット氏は「私たちは考え方を変えていく必要がある」と述べた。

  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《The Register誌特約記事》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

    元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

  2. 給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

    給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

  3. バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

    バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

  4. 駿河屋.JP への不正アクセス、30,431 件のカード情報漏えいの可能性

    駿河屋.JP への不正アクセス、30,431 件のカード情報漏えいの可能性

  5. HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

    HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

ランキングをもっと見る
PageTop