事件の背景 世界に広がるサイバー軍需産業 NSOグループと BlackCube | ScanNetSecurity
2026.04.24(金)

事件の背景 世界に広がるサイバー軍需産業 NSOグループと BlackCube

>> 本稿の前編にあたる「スパイ代行業者に狙われた権力監視機関シチズンラボ」はこちら

国際 海外情報
blackcube.com
blackcube.com 全 2 枚 拡大写真
>> 本稿の前編にあたる「スパイ代行業者に狙われた権力監視機関シチズンラボ」はこちら

 この事件の背景には国家によるネット監視が世界中に広がっていることと、それを支える産業の拡大がある。私はこの産業をサイバー軍需企業と呼んでいる。国家によるネット監視の製品や技術はそのまま他の国への干渉に用いられることも多いためだ。サイバー軍需企業 Gammaグループが設立されたのは 1990 年とかなり昔だが、Hacking team や Vupen、END GAME は 2000 年代に入ってからになる。

●NSOグループ

 シチズンラボが NSOグループを取り上げた最初のレポートは『THE MILLION DOLLAR DISSIDENT NSO Group’s iPhone Zero-Days used against a UAE Human Rights Defender』(https://citizenlab.ca/2016/08/million-dollar-dissident-iphone-zero-day-nso-group-uae/)である。2016 年の 8 月にアラブ首長国連邦の人権活動家に対して NSOグループのソフトウェアを使って攻撃が仕掛けられた事件からである。使われたスパイウェア Pegasus は日本でも話題になったので、名前を聞いたこがある方もいるかもしれない。

 2018 年 9 月には、世界 45 カ国に広がる NSOグループのスパイウェア Pegasus の実態を暴いた。45 カ国が Pegasus に感染し監視されており、36 カ国が Pegasus を操作し、10 カ国が他国に対して Pegasus での監視を行っていた。

《一田 和樹》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. YCC情報システムへのランサムウェア攻撃、山形県が業務を委託

    YCC情報システムへのランサムウェア攻撃、山形県が業務を委託

  2. 阿波銀行のテスト環境に不正アクセス、顧客情報等のべ 27,745 件の漏えいを確認

    阿波銀行のテスト環境に不正アクセス、顧客情報等のべ 27,745 件の漏えいを確認

  3. 受託業務で受領したデータの様式を同意なく別業務へ流用、非表示設定となっていたワークシート内に顧客情報が残存

    受託業務で受領したデータの様式を同意なく別業務へ流用、非表示設定となっていたワークシート内に顧客情報が残存

  4. セキュリティチェックリストの最適化とは ~ NEC 解説

    セキュリティチェックリストの最適化とは ~ NEC 解説

  5. 村田製作所への不正アクセス 第2報 ~ 顧客・取引先・従業員の個人情報不正取得を確認

    村田製作所への不正アクセス 第2報 ~ 顧客・取引先・従業員の個人情報不正取得を確認

ランキングをもっと見る
PageTop