2017年に修正された「Cisco Webex Chrome」への攻撃が急増--四半期レポート(ウォッチガード) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

2017年に修正された「Cisco Webex Chrome」への攻撃が急増--四半期レポート(ウォッチガード)

ウォッチガードは、四半期ごとに発行している「インターネットセキュリティレポート」の最新版(2018年第4四半期)を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社(ウォッチガード)は3月26日、四半期ごとに発行している「インターネットセキュリティレポート」の最新版(2018年第4四半期)を発表した。同レポートは、世界中の膨大な数のアクティブなWatchGuard Fireboxアプライアンスから収集されたログデータに基づいて、中堅・中小企業や分散拠点を持つ大企業を標的とした主要なマルウェアやネットワーク攻撃について調査したもの。

今期は、「Cisco Webex Chrome」におけるリモートコードの拡張機能の脆弱性を突いた新たなネットワーク攻撃が急増した。この脆弱性は2017年に公表され、パッチも公開されているが、攻撃は今期までほとんど検知していなかった。しかし、第3四半期から第4四半期にかけて検知率が7,016%にまで増加した。また、新たにカスタマイズされた「セクストーション」フィッシングが増加した。これは、送信者が受信者のPCをトロイの木馬で感染させ、アダルトWebサイトの訪問履歴を記録したことを伝え、身代金を要求する。

また、MainOneと呼ばれるナイジェリアのISPがルーティングフィルタの設定を誤った結果、ロシアと中国のISPに波及し、両者のISPを経由して大量のGoogleトラフィックが74分間にわたり拡散されたことを確認したことや、ユニークシグニチャに関して、第3四半期と比較して第4四半期のネットワーク攻撃の数量が46%増加したことなどを取り上げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  3. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  4. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  5. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  6. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  7. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  8. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  9. フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

    フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

  10. インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

    インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

ランキングをもっと見る