メール誤送信、添付ファイルサイズ制限で「安心一斉送信システム」使用できず(大阪府) | ScanNetSecurity
2024.05.10(金)

メール誤送信、添付ファイルサイズ制限で「安心一斉送信システム」使用できず(大阪府)

大阪府は8月14日、福祉人材・法人指導課にて研修の開催案内をメール送信する際に、介護老人福祉施設等のメールアドレスを互いに見える状態で送信したことが判明したと発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
トップページ
トップページ 全 3 枚 拡大写真
大阪府は8月14日、福祉人材・法人指導課にて研修の開催案内をメール送信する際に、介護老人福祉施設等のメールアドレスを互いに見える状態で送信したことが判明したと発表した。

これは7月31日に、同課にて「外国人介護人材の円滑な受入れに関する研修」の開催案内を職員が介護老人福祉施設等にメール送信したところ、8月5日に施設から同研修案内が未達であるとの問い合わせがあり職員がメールを確認したところ、「TO」欄に各施設のアドレスが入力されていることが判明したというもの。

同府庁内には外部の複数の宛先へメールの一斉送信を行う際に、庁外の複数の相手先に個別に送信する安心一斉送信システムがあったが、添付ファイルの容量制限があるために、本件では通常の電子メールを用いた上でアドレスを誤って「TO」欄に入力し、複数人での確認も怠っていた。

流出したのは、同研修の案内を送付した225施設のメールアドレスで、そのうち介護老人福祉施設等の職員個人が識別できるアドレスは25件あった。

職員は同日中に上司に報告し、8月6日から8日にかけて全225施設に対し、謝罪と当該メールの削除をメールと電話にて依頼した。

同府では今後、外部の複数の宛先に電子メールを送信する際のダブルチェックを徹底するとともに、添付ファイルの容量を低くする工夫を行うなど可能な限り安心一斉送信システムの活用を図り再発防止に努めるとのこと。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  6. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  7. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  8. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  9. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

  10. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

ランキングをもっと見る