盗んだデータの不足をフィッシングで補完、不正口座の開設も(アカマイ)
アカマイは、2019年の「インターネットの現状 State of the Internet (SOTI)/セキュリティ | 金融サービスへの攻撃エコノミー」レポートを発表した。
調査・レポート・白書・ガイドライン
調査・ホワイトペーパー
不正ログインが増加している背景には、フィッシング攻撃の増加があるとしている。サイバー犯罪者は、盗んだ認証情報データをフィッシングによって補完し、アカウントの乗っ取りや、作成したリストの転売などで利益を得ている。補完されたデータのうち、特定の金融機関に不正に口座を開設するために使用するデータのパッケージは「バンクドロップ」や「fullz」と呼ばれ、転売するほかにサイバー犯罪者が不正口座を開設するために使用することもある。これによりサイバー犯罪者は、銀行から融資枠を得ることができる。
また、調査期間の18カ月の間に、金融サービス業界を狙ったDDoS攻撃が800回以上確認された。レポートでは、犯罪者は不正ログイン攻撃を仕掛けるため、あるいはWebベースの脆弱性を悪用するための目くらましとしても、DDoS攻撃を利用し始めていると分析している。
関連記事
-
セキュリティ技術者が取締役会で報告を求められたら ~ ガートナーが教えるプレゼン術4つのポイント
研修・セミナー・カンファレンス -
Microsoft Windows において AppXSvc での設定ファイルの取り扱い不備により任意のファイルのフルアクセス権限が取得可能となる脆弱性(Scan Tech Report)
脆弱性と脅威 -
FFRI 鵜飼裕司の Black Hat USA 2019 注目発表 全リスト
研修・セミナー・カンファレンス -
中国セキュリティ企業、日本へのサイバー攻撃事例投稿ほか ~ 2019 年 7 月のふりかえり [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]
脆弱性と脅威