複数のSSL VPN製品の脆弱性に対する実証コードが公開、対策を呼びかけ(JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

複数のSSL VPN製品の脆弱性に対する実証コードが公開、対策を呼びかけ(JPCERT/CC)

JPCERT/CCは、「複数の SSL VPN 製品の脆弱性に関する注意喚起」を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
定点観測システム TSUBAME における脆弱性 (CVE-2019-11510) に対するスキャン試行の観測状況
定点観測システム TSUBAME における脆弱性 (CVE-2019-11510) に対するスキャン試行の観測状況 全 1 枚 拡大写真
一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月2日、「複数の SSL VPN 製品の脆弱性に関する注意喚起」を発表した。JPCERT/CCでは現在、Palo Alto Networks(CVE-2019-1579)、Fortinet(CVE-2018-13379)、Pulse Secure(CVE-2019-11510)のSSL VPN製品の脆弱性に対する実証コードなどの詳細な情報が公表されていることを確認しているという。

これらの脆弱性を悪用された場合には、攻撃者がリモートから任意のコードを実行できる可能性(CVE-2019-1579)や、任意のファイルを読み取り、認証情報などの機微な情報を取得する可能性(CVE-2018-13379, CVE-2019-11510)があり、これ以外の脆弱性情報も公開されている。

すでに、Pulse Connect Secureの脆弱性(CVE-2019-11510)を悪用しようとするスキャンをBad Packets社が確認しており、JPCERT/CCのセンサでも同様のスキャンとみられる通信を観測している。JPCERT/CCでは、各ベンダが提供する情報を参考に、修正済みのバージョンにアップデートするよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  4. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  5. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

    UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  8. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  9. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

  10. 「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

    「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

ランキングをもっと見る