故 山口英氏、インターネットの殿堂入り(JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2024.04.26(金)

故 山口英氏、インターネットの殿堂入り(JPCERT/CC)

JPCERT/CCは、同センターの創設メンバーであり初代代表理事を務めた、故山口英氏が「インターネットの殿堂(Internet Hall of Fame)」に入ったことを発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
初代JPCERT/CC代表理事 山口 英氏
初代JPCERT/CC代表理事 山口 英氏 全 1 枚 拡大写真
一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は 9 月 30 日、同センターの創設メンバーであり初代代表理事を務めた、故・山口英氏が「インターネットの殿堂 (Internet Hall of Fame) 」に入ったことを発表した。

インターネットの殿堂は、インターネットの発展に顕著な貢献が認められた個人を表彰するもの。2012 年に非営利組織 Internet Society(ISOC)により設立され、これまでに日本人 5 名を含む 103 名がこの殿堂入りを果たしている。

今回、山口氏を含む 11 名(アフリカ 1 名、米国 6 名、ペルー 1 名、ブラジル 1 名、オランダ 1 名)が殿堂に加わった。殿堂入りは、山口氏のサイバーセキュリティに関する研究と教育、世界中の CSIRT が加盟する団体 FIRST への貢献、アフリカやアジアにおける CSIRT 間連携の強化、WIDE プロジェクトや AI3 においての主導的な役割が評価された。

山口 英 氏は 1964 年生まれ。2000 年に奈良先端科学技術大学院大学教授に就任、教鞭をとる一方で、JPCERT/CC 代表理事、内閣官房情報セキュリティ対策推進室情報セキュリティ補佐官、セキュリティインシデント対応の非営利国際調整協力機関 FIRST 理事などを歴任し、2016 年 5 月逝去。

2016 年には、山口氏のアジアやアフリカなど途上国のセキュリティの底上げに捧げた努力と貢献に敬意を表して、FIRST が実施してきた支援プログラム名称に「スグル ヤマグチ フェローシップ プログラム」と氏名が冠された。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. 訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

    訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

  3. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  4. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  5. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

  6. タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

    タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

  7. 情報処理学会、高等学校情報科の全教科書の用語リスト公開

    情報処理学会、高等学校情報科の全教科書の用語リスト公開

  8. 国内カード発行会社のドメイン毎の DMARC 設定率 36.2%「キャッシュレスセキュリティレポート(2023年10-12月版)」公表

    国内カード発行会社のドメイン毎の DMARC 設定率 36.2%「キャッシュレスセキュリティレポート(2023年10-12月版)」公表

  9. Linux の GSM ドライバにおける Use-After-Free の脆弱性(Scan Tech Report)

    Linux の GSM ドライバにおける Use-After-Free の脆弱性(Scan Tech Report)

  10. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

ランキングをもっと見る