「Apache Tomcat」に複数の脆弱性、CVE-2020-1938には注意喚起も(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、Apache Software Foundationが提供する「Apache Tomcat」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
影響を受けるシステムは次の通り、
・CVE-2020-1935
Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.30 まで
Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.50 まで
Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.99 まで
・CVE-2020-1938
Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.30 まで
Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.50 まで
Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.99 まで
・CVE-2019-17569
Apache Tomcat 9.0.28 から 9.0.30 まで
Apache Tomcat 8.5.48 から 8.5.50 まで
Apache Tomcat 7.0.98 から 7.0.99 まで
これらのバージョンには、細工されたHTTPヘッダを含むHTTPリクエストを処理することで、情報を改ざんされるなど(CVE-2020-1935、CVE-2019-17569)および、WEB-INFやMETA-INF、またはServletContext.getResourceAsStream() が到達可能ディレクトリ配下の任意のファイルを読み取られる、また、Webアプリケーションがファイルのアップロードおよび保存を許可している場合に第三者に任意のコードを実行される(CVE-2020-1938)の脆弱性が存在する。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。最新版は「Apache Tomcat 9.0.31」「Apache Tomcat 8.5.51」「Apache Tomcat 7.0.100」となっている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》