APT攻撃用途の不正アプリ発見、ベトナムが主な標的(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

APT攻撃用途の不正アプリ発見、ベトナムが主な標的(カスペルスキー)

カスペルスキーは、Kasperskyのリサーチャーが、Androidデバイスのユーザを標的とするサイバー攻撃活動「PhantomLance」を発見したと発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社カスペルスキーは5月7日、Kasperskyのリサーチャーが、Androidデバイスのユーザを標的とするサイバー攻撃活動「PhantomLance」を発見したと発表した。2019年7月に他社のリサーチャーがGoogle Playストア上で新たなスパイウェアのマルウェアサンプルを発見したと公開したことから、Kasperskyのリサーチャーもこのサンプルの特殊性に注目していたという。

Kasperskyのリサーチャーは、別のサンプルをGoogle Playストア上で発見し、他の不正アプリと異なり宣伝が全く行われないことから、APT攻撃の発見につながった。その後、調査していく中で、このスパイウェアの複数のバージョンと多数のサンプルが多くの非公式アプリストアで配布されていることも発見した。この攻撃活動は既知のAPT攻撃グループ「OceanLotus」によるものとみられ、インストールしたデバイスのさまざまな情報を収集する。

攻撃者は、不正アプリを正規アプリに見せかけるために、ほぼすべてのマルウェアについてソフトウェア開発に関するGitHubアカウントを登録し、偽の開発者プロフィールを作成していた。また、アプリストアのチェックを回避するために、アップロードした最初のバージョンには、悪意のあるペイロードは含んでおらず、その後のバージョンアップで追加していた。この不正アプリは、主にベトナムを標的としていたとみられるという。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop