サイボウズ「Garoon」に複数の脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、サイボウズが提供するグループウェア「サイボウズ Garoon」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
報告された脆弱性は次の通り。
・サイボウズ Garoon 4.0.0 から 5.0.1 まで
シングルサインオンの設定に関する閲覧および操作制限回避の脆弱性(CVE-2020-5580)
ポータルに関するパス・トラバーサルの脆弱性(CVE-2020-5581)
添付ファイルに関する操作制限回避の脆弱性(CVE-2020-5582)
マルチレポートに関する閲覧制限回避の脆弱性(CVE-2020-5583)
トークンに関する情報漏えいの脆弱性(CVE-2020-5584)
トークンに関する情報漏えいの脆弱性(CVE-2020-5587)
・サイボウズ Garoon 5.0.0 から 5.0.1 まで
画像アセットに関するクロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2020-5585)
ポータルに関するパス・トラバーサルの脆弱性(CVE-2020-5588)
・サイボウズ Garoon 4.10.3 から 5.0.1 まで
システム設定に関するクロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2020-5586)
これらの脆弱性により、シングルサインオンの設定の閲覧、改ざん、意図しない情報の取得、レポートの添付ファイルに関するデータの改ざん、閲覧権限のないマルチレポートデータの取得、ユーザのWebブラウザ上での任意のスクリプトの実行などを行われる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》