沈静化していた「Emotet」、感染につながるメールを確認(JPCERT/CC)
JPCERT/CCは、「マルウエア Emotet の感染に繋がるメールの配布活動の再開について」とする注意喚起を発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
Emotetは、情報窃取を行うだけでなく、感染端末から窃取した情報を用いてスパムメールを送信し、さらに感染拡大を試みる機能などを有するマルウエア。Emotetは2019年10月から日本国内で感染事例が相次ぎ、JPCERT/CCでも注意喚起を行っていたが、2020年2月以降はEmotetの感染につながるメールの配布は確認されていなかったという。
今回、観測されているメールも、以前と同様に添付ファイルまたは本文にリンクを含むメールであり、添付ファイルや本文中のリンクからダウンロードされるファイルを実行すると、マクロを有効化するよう表示され、有効化するとEmotetの感染につながることが確認されている。今後、あらためてEmotetの感染につながるメール受信や感染被害が増加する怖れがあるため、JPCERT/CCでは警戒を呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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