NICTのセキュリティ情報共有基盤、MITRE ATT&CK等の自然言語に対応 | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

NICTのセキュリティ情報共有基盤、MITRE ATT&CK等の自然言語に対応

セキュリティ情報融合基盤「CURE」を機能強化し、自然言語で記述された分析情報を融合、迅速に横断分析することに成功したと国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が10月27日発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
セキュリティ情報融合基盤「CURE」を機能強化し、自然言語で記述された分析情報を融合、迅速に横断分析することに成功したと国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が10月27日発表した。

「CURE」はサイバーセキュリティ関連情報を大規模集約・横断分析するセキュリティ情報融合基盤。これまではサイバー攻撃に使用されたIPアドレス、ドメイン名、マルウェアのいずれかの情報が完全一致することで、異なる観測情報の間での関連付けを行っていたが、セキュリティレポートなどの自然言語で記述された分析情報の取り扱いが課題であった。

今回、自然言語処理で記述された情報から重要な単語(タグ)を抽出し、タグを用いた異種情報の間での関連付け機能を開発、各種のセキュリティレポートや、サイバー攻撃を体系的に記述する米国のMITRE ATT&CKなどの自然言語で記述された分析情報をCUREのデータベースに融合し横断分析が可能となる。外部の分析情報と自組織の観測情報とを柔軟に関連付けることで、セキュリティオペレーションの効率化が期待できる。

また、「CURE」の構造をArtifact(観測情報)レイヤとSemantics(分析情報)レイヤの2階層に分離し、自然言語のタグによって両レイヤ間の関連付けを可能にするとともに2階層モデルに対応した可視化機能を開発した。

NICTは、10月28日から30日に幕張メッセで開催される「第10回 情報セキュリティ EXPO【秋】」機能強化したCUREの動態展示を行う。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

  3. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  4. フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

    フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

  5. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  6. インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

    インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

  7. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  8. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データが閲覧可能な状態に、154,650 人分のダウンロード確認

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データが閲覧可能な状態に、154,650 人分のダウンロード確認

  9. ガートナー クラウドクッキング教室 ~ CCoE 構築の重要性

    ガートナー クラウドクッキング教室 ~ CCoE 構築の重要性

  10. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

ランキングをもっと見る