LINEアルバムやKeepなど、ストレージ機能の国内移転について改めて案内 ~ 特別委員会から説明不足の指摘 | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

LINEアルバムやKeepなど、ストレージ機能の国内移転について改めて案内 ~ 特別委員会から説明不足の指摘

LINE株式会社は6月2日、3月23日に公表した同社の個人情報の取り扱いに係る「LINE社としての今後の方針」のうちデータの国内移転について、改めて発表した。

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 LINE株式会社は6月2日、3月23日に公表した同社の個人情報の取り扱いに係る「LINE社としての今後の方針」のうちデータの国内移転について、改めて発表した。同社によると、現在開催されている特別委員会から、ユーザー目線で考えた場合、3月23日の説明には不足があるという強い指摘があったという。

 同社では3月23日付のプレスリリースで、データの国内移転スケジュールについて「韓国のデータセンターに保管されているトーク内の画像・動画・ファイルデータ(Word、Excel、PDF、音声ファイル)の国内移転を2021年6月までに完了予定」「タイムラインにおいてLINE公式アカウントデータは2022年6月完了、LINEユーザーのデータは段階的に移転予定」としており、このスケジュールから遅延発生していないと断言している。

 同社では、アルバムやKeepなどのストレージ機能はトークとは別個の機能として、これまでのプレスリリースではトークで送受信されるデータの対象としてアルバムやKeepなどのデータを含めておらず、トークで送受信される画像・動画・ファイルデータの国内移転を2021年6月末までに完了する旨のみを公表しており、アルバムやKeepなどのスケジュールについては案内していなかった。

 これはトークで送受信される画像・動画・ファイルデータは一定期間後にストレージから削除されるが、アルバムやKeepなどのデータは永続的に保存されるため、必要となるストレージ容量が大きく異なり、同社では当初から切り分けて移転スケジュールを設定していた。

 同社ではアルバム内の画像データについて、新規データの国内保管を2022年前半に開始し、2024年前半までに既存データを含む国内移転を完了予定で、Keep内の画像・動画・ファイルデータについては、新規データの国内保管を2021年8月に開始し、2022年前半までに既存データを含む国内移転を完了予定と改めて公表した。

 同社では、特別委員会での客観的な検証も経た上で、6月11日予定の特別委員会の第一次報告と合わせて、トークで送受信される画像・動画・ファイルデータ、タイムライン、アルバム、Keep以外のデータも含めた移転の詳細スケジュールについて案内の予定。

 なお、同社における個人情報の取り扱いに関連する主な予定と取り組みについては「LINEにおける個人情報の取り扱いに関連する主な予定および取り組みについて( https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/3680 )」で取り上げ、随時更新を行っている。

《ScanNetSecurity》

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