スマートフォンアプリ「Retty」に複数の脆弱性
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月13日、スマートフォンアプリ「Retty」における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
Android アプリ「Retty」バージョン 4.8.13 より前のバージョン
iOS アプリ「Retty」バージョン 4.11.14 より前のバージョン
Retty株式会社が提供するスマートフォンアプリ「Retty」には、Custom URL Scheme により当該アプリが起動され指定された任意の URL にアクセスさせられる問題(CVE-2021-20747)と外部サービスの API キーがハードコードされている問題(CVE-2021-20748)が存在する。
想定される影響は各脆弱性により異なるが、遠隔の第三者によって当該製品を経由し任意のWebサイトにアクセスさせられフィッシング等の被害にあう(CVE-2021-20747)、アプリ内のデータを解析され外部サービスと連携するための API キーが不正に窃取される(CVE-2021-20748)などの影響を受ける可能性がある。なお「CVE-2021-20748」は、製品利用者が直接影響を受けることはない。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。
《ScanNetSecurity》
関連記事
-
監視司法主義? いつの間にか HDD にあった開いたことすらないファイルが証拠とされ逮捕
国際 -
Microsoft Windows の画像処理系において権限処理の不備により権限の昇格が可能となる複数の脆弱性(Scan Tech Report)
脆弱性と脅威 -
サブドメインのセキュリティは標準以下、CNN やハーバード大、あの大手 IT 企業のサブドメインにすら脆弱性が累々
国際 -
航空向けシステム会社 SITA 社への攻撃 中国 Winnti グループの仕業と判明/FancyBear や Lazarus 騙るギャングが DDoS 恐喝 ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]
脆弱性と脅威