非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」 | ScanNetSecurity
2026.07.08(水)

非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」

この込み入った状況を打開する理論的な方法はのひとつは、個人の身元を明らかにするようなデータをひたすら取り除き続けることだ。しかし、データを削除するたびに、データセットの価値が下がってしまうとイールケ・ボイテン教授は警告する。

国際 TheRegister
非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」
非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」 全 1 枚 拡大写真
前編

 複数のデータセットが利用可能になると、再識別化の問題はさらに深刻になるとワン氏は警告する。「複数のソースから収集しても、お互いに関連付けられる情報はたくさんあります」と彼女は言う。個別に見ると問題のないように見えるデータセットでも、組み合わせることでその情報を相互参照することができる。「そうすると、驚くような情報が数多く判明するのです。」

 英 ICO が独自の「匿名化規範ガイド」(アノニマイゼーション・コード)(PDF)で概説しているように、問題は、自分に関して他にどのようなデータが出回っているのかわからないし、それが誰かしらによって匿名データセットとどのようにマッピングされるかも、決してわからないということだ。また、明日どのようなデータが表面化するのか、再識別化技術がどのように進化するのかも定かではない。データブローカーが、所有者の知らないところで位置情報・アクセスデータを容易く販売していることも、危険性を高めている。

《The Register誌特約記事》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. マネーフォワードが利用する「GitHub」への不正アクセス、流出した可能性が判明した個人データの詳細公表

    マネーフォワードが利用する「GitHub」への不正アクセス、流出した可能性が判明した個人データの詳細公表

  2. 常石グループへのフィッシングメールで認証情報が漏えい、再発防止策を発表

    常石グループへのフィッシングメールで認証情報が漏えい、再発防止策を発表

  3. 5,016,432 人分の BIGLOBE メールアドレスが漏えい ~ KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス

    5,016,432 人分の BIGLOBE メールアドレスが漏えい ~ KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス

  4. バックアップで復旧・運営に支障無し・データ流出確認されず・金銭支払も無し ~ 武蔵野大学がランサムウェア感染

    バックアップで復旧・運営に支障無し・データ流出確認されず・金銭支払も無し ~ 武蔵野大学がランサムウェア感染

  5. KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス、総務省が報告を求める

    KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス、総務省が報告を求める

ランキングをもっと見る
PageTop