HPの2022年サイバーセキュリティ予測、ファームウェア攻撃の武器化 ほか | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

HPの2022年サイバーセキュリティ予測、ファームウェア攻撃の武器化 ほか

 株式会社 日本HPは12月20日、HPセキュリティエキスパート及びアドバイザーによる「2022年に注目すべきサイバーセキュリティの予測」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 株式会社 日本HPは12月20日、HPセキュリティエキスパート及びアドバイザーによる「2022年に注目すべきサイバーセキュリティの予測」を発表した。

 同レポートによると2022年は、繰り返されるランサムウェア攻撃やサプライチェーンを攻撃する戦術、技術、手順(TTP)の商品化の増加、武器化したファームウェアエクスプロイト、ハイブリッドワーカーへの標的型攻撃など、脅威のランドスケープが憂慮すべきペースで進化すると予想し、注目すべき4つの重要なトレンドを取り上げている。

 トレンドの1つとしてランサムウェアを取り上げ、ランサムウェアの被害者がたびたび脅威アクターの標的となり「繰り返されるソーシャルメディアの炎上」と同じような状態になると予想、脆弱性が確認された組織には、分け前をもらおうと群がる者が出てき、脅威アクターは同じ会社を何度も攻撃し、二重どころか三重の脅迫を重ねることもあるとしている。また、支払いに応じやすい業界があることに攻撃者は気づき、医療やエネルギー・資源分野の組織への攻撃が増える可能性があると予想している。

 もう1つのトレンドとしてファームウェア攻撃の武器化を取り上げ、国家が開発したファームウェア攻撃がサイバー犯罪組織に普及し始めたことがサイバー犯罪組織が脅威を高度に武器化することにつながると指摘し、ファームウェアのセキュリティを軽視する組織が多くパッチの適用レベルもかなり低い状況のなかで、攻撃者が事前調査としてファームウェアの設定を偵察したことも明らかになり、2022年はPCのファームウェアを標的とするTTPの普及に伴い、高度なサイバー犯罪組織が脅威を武器化し、攻撃から利益を生む計画を立てられるようになる可能性を予想している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  3. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  4. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  5. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  6. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  7. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  8. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

  9. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  10. フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

    フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

ランキングをもっと見る