Microsoft Windows にプリンタの設定値検証不備により管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

Microsoft Windows にプリンタの設定値検証不備により管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

本脆弱性は 2022 年 2 月に、Microsoft Windows での権限昇格につながる脆弱性が公開されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
Microsoft Windows にプリンタの設定値検証不備により管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)
Microsoft Windows にプリンタの設定値検証不備により管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report) 全 1 枚 拡大写真

◆概要
 本脆弱性は 2022 年 2 月に、Microsoft Windows での権限昇格につながる脆弱性が公開されています。攻撃者に脆弱性を悪用されてしまった場合は、管理者権限を奪取されてしまいます。ソフトウェアのアップデートにより対策してください。

◆分析者コメント
 脆弱性は容易に悪用可能なものであり、当該脆弱性を悪用するエクスプロイトコードの公開を複数確認しているため、システムへの侵入に成功した攻撃者が悪用する可能性が高い脆弱性であると考えられます。マルウェアに感染してしまった場合に備えて、ソフトウェアアップデートにより脆弱性に対策しましょう。

◆深刻度(CVSS)
7.8
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2022-21999&vector=AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=Microsoft%20Corporation

◆影響を受けるソフトウェア
 以下のバージョンの Microsoft Windows が当該脆弱性の影響を受けると報告されています。

+ Microsoft Windows 7
+ Microsoft Windows RT 8.1
+ Microsoft Windows 8.1
+ Microsoft Windows 10 Version 1607
+ Microsoft Windows 10 Version 1809
+ Microsoft Windows 10 Version 1909
+ Microsoft Windows 10 Version 2004
+ Microsoft Windows 10 Version 20H2
+ Microsoft Windows 10 Version 21H1
+ Microsoft Windows 11
+ Microsoft Windows Server 2008
+ Microsoft Windows Server 2008 R2
+ Microsoft Windows Server 2012
+ Microsoft Windows Server 2012 R2
+ Microsoft Windows Server 2016
+ Microsoft Windows Server 2019
+ Microsoft Windows Server 1909
+ Microsoft Windows Server 2004
+ Microsoft Windows Server 2022

サポート対象外の OS への影響範囲については、情報が公開されていません。

◆解説
 Microsoft Windows に、プリンタの設定値検証不備に起因する、管理者権限での任意のコード実行が可能となる脆弱性が報告されています。


《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop