ActiveDirectory のセキュリティ課題とその対策 ~ 万人が長く使うシステムとのつきあい方 | ScanNetSecurity
2026.03.29(日)

ActiveDirectory のセキュリティ課題とその対策 ~ 万人が長く使うシステムとのつきあい方

「ActiveDirectoryはなぜ狙われるのか?」この謎を解くべく、我々はアマゾンの奥地へと…向かうのはツイートテンプレートのひとつだが、業務システムの認証インフラとなっているActiveDirectoryは、攻撃対象としても定番である。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
Contiの暴露事件ではAD攻撃マニュアルが流出した
Contiの暴露事件ではAD攻撃マニュアルが流出した 全 5 枚 拡大写真

 「ActiveDirectory はなぜ狙われるのか?」この謎を解くべく取材班がアマゾンの奥地へと…向かうのはツイートのテンプレのひとつだが、業務システムの認証インフラとなっている ActiveDirectory はサイバー攻撃対象の堂々の定番である。

 このテーマを我々は、南米の奥地ではなく昨秋開催された「CODE BLUE 2021」の講演から考えてみたい。本稿は、サイクラフトジャパン シニアリサーチャー 村上弘和氏の講演「企業における ActiveDirectory の運用とセキュリティのバランス」の内容をベースに構成した記事である。

●攻撃者が集まる ActiveDirectory の周辺

 そもそもの理由は採用率が高いシステムであること、そして脆弱性が少なくないことだ。しかし、脆弱性は ActiveDirectory に限った話ではない。およそソフトウェアには何らかの脆弱性が潜んでいるものだ。また、多くの企業が使っているからこそ、攻撃者や研究者の研究対象となり、結果として攻撃事例も増え、脆弱性も多く発見される。

 ここに興味深い事例がある。2021 年 9 月、攻撃グループ Conti に関して、内部告発と見られるランサムウェア攻撃マニュアルが流出した。Conti は 2020 年ごろから活動が確認されたサイバー攻撃組織で、サービスとしてのランサムウェアプラットフォーム(RaaS)を、アフィリエイターに提供していることで知られている。

 アフィリエイターが身代金の取り分に不満があったらしく、攻撃マニュアルなどをネットに放流した。この文書は、ロシア語で記述されていたが、ハッカーやセキュリティ研究者らによって英語に翻訳され、解析と分析が始まった。その中に、ActiveDirectory への攻撃方法やツールの利用方法に関する情報が多く発見されたという。


《中尾 真二( Shinji Nakao )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 元従業員、クラウド → メール → 退職後DL の三段階で情報持ち出し

    元従業員、クラウド → メール → 退職後DL の三段階で情報持ち出し

  2. 岩谷産業グループのシステムに不正アクセス

    岩谷産業グループのシステムに不正アクセス

  3. 今日もどこかで情報漏えい 第40回「2025年8月の情報漏えい」個人情報が借金の担保になることが実証か

    今日もどこかで情報漏えい 第40回「2025年8月の情報漏えい」個人情報が借金の担保になることが実証か

  4. 村田製作所に不正アクセス、社外関係者に関する情報が不正に読み出された可能性

    村田製作所に不正アクセス、社外関係者に関する情報が不正に読み出された可能性

  5. 20の資格取得状況 ~ JNSA「セキュリティ人材 アンケート調査 速報」公表

    20の資格取得状況 ~ JNSA「セキュリティ人材 アンケート調査 速報」公表

ランキングをもっと見る
PageTop