独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月5日、muhttpdにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
muhttpd バージョン 1.1.5 およびそれ以前
ホームルータなどのCPE(Customer Premise Equipment)で採用されているWebサーバmuhttpdには、バージョン1.1.5およびそれ以前のmuhttpdにはディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在し、脆弱なバージョンのmuhttpdが動作する機器にアクセス可能な第三者から特別に細工されたHTTPリクエストを送信されることで、機器内の任意のファイルを窃取される可能性がある。
muhttpdはCPE機器のリモート管理を可能にするCGIスクリプトの使用をサポートしており、当該機器がリモート管理可能な状態となっている場合、本脆弱性は遠隔からの攻撃が可能となる。
JVNでは、当該機器のベンダが提供する情報を注視し、最新のファームウェアバージョンにアップデートするよう呼びかけている。