サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求 | ScanNetSecurity
2026.10.31(土)

サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

 ランサムウェアの犯罪集団LockBit が TSMC のデータを盗んだと主張していることを受け、チップ製造大手の TSMC は、実のところ TSMC ではなく同社の設備サプライヤーのひとつである Kinmax がハッキングされたと述べた。

国際 TheRegister
サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求
サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求 全 1 枚 拡大写真

(編集部註:『天国と地獄』…1963年公開の黒澤明監督の日本映画、神奈川県にある靴製造企業の専務取締役の運転手の息子が誤って誘拐され、専務が身代金を支払うストーリー)

 ランサムウェアの犯罪集団 LockBit が台湾の半導体製造企業 TSMC のデータを盗んだと主張していることを受け、チップ製造大手の TSMC は、実のところ TSMC ではなく同社の設備サプライヤーのひとつである Kinmax がハッキングされたのだと述べた。

 LockBit のウェブサイトによると、犯人グループは TSMC のシステムに侵入することに成功し、7,000 万ドルの身代金が支払われない限り、メーカーの ITネットワークのネットワークログイン認証情報を含め、流出した情報がオンラインに流出するだろうと 6 月 29 日に主張した。

 同犯罪集団の関連組織のひとつである National Hazard Agency は、盗んだとするファイルに関するディレクトリの一覧のスクリーンショットを公開した。犯罪者によると、TSMC に対しては 8 月 6 日が締め切りだという。

 The Register がこの侵入について TSMC に問い合わせたところ、このランサムウェア犯罪集団に侵入されたのは、チップメーカーそのものではなく、サードパーティーのサプライヤーであると TSMC は述べた。Nvidia、AMD、Apple などのチップを製造している台湾の大手企業にとって、盗難の影響のインパクトは控えめなものである。TSMC にとってこの侵入は平凡な出来事とまでは言えないにせよ、工場やプロセッサーの設計図を持ち逃げされたわけではなさそうである。

《The Register誌特約記事》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 「お名前.com デスクトップクラウド」に不正アクセス、情報が公開された顧客に上限300万円の特別見舞金

    「お名前.com デスクトップクラウド」に不正アクセス、情報が公開された顧客に上限300万円の特別見舞金

  2. So-net 会員データベースに不正アクセス、会員情報214万1,986件が漏えい

    So-net 会員データベースに不正アクセス、会員情報214万1,986件が漏えい

  3. ニフティの回線申込・受付管理システムに不正アクセス、最大54万2,513件の会員情報に影響

    ニフティの回線申込・受付管理システムに不正アクセス、最大54万2,513件の会員情報に影響

  4. 医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」に不正アクセス、サービスの提供を一時停止

    医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」に不正アクセス、サービスの提供を一時停止

  5. 「阪急百貨店・阪神百貨店予約サイト」に不正アクセス、約126万件の「H2O ID」個人情報が漏えい

    「阪急百貨店・阪神百貨店予約サイト」に不正アクセス、約126万件の「H2O ID」個人情報が漏えい

ランキングをもっと見る
PageTop