OpenSSLのDH_check()関数にDHキーとパラメータのチェックに過剰な時間がかかる問題 | ScanNetSecurity
2026.08.26(水)

OpenSSLのDH_check()関数にDHキーとパラメータのチェックに過剰な時間がかかる問題

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月20日、OpenSSLのDH_check()関数におけるDHキーとパラメータのチェックに過剰な時間がかかる問題について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月20日、OpenSSLのDH_check()関数におけるDHキーとパラメータのチェックに過剰な時間がかかる問題について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

OpenSSL 3.1
OpenSSL 3.0
OpenSSL 1.1.1
OpenSSL 1.0.2

 OpenSSLのDH_check()関数は、DHパラメータに対してさまざまなチェックを実行しており、これらのチェックの1つでは係数(pパラメータ)が大きすぎないことを確認しているが、非常に大きな係数を使用しようとすると処理速度が遅くなる。

 OpenSSLでは通常、長さが10,000 ビットを超える係数を使用しないが、DH_check()関数は指定されたキーまたはパラメタが大きすぎる場合でもチェックを行う。DH_check()関数は、DH_check_ex()関数とEVP_PKEY_param_check()関数から呼び出されるため、DH_check()関数だけでなくこれらの関数を呼び出すアプリケーション、「-check」オプションを使用するOpenSSL dhparamおよびpkeyparamコマンドラインアプリケーションも影響を受ける可能性がある。

 想定される影響としては、DH_check()、DH_check_ex()、または EVP_PKEY_param_check() 関数を使用して DHキーまたは DHパラメータをチェックするアプリケーションでは、大きな遅延が発生する可能性があるため、チェックされるキーまたはパラメータが信頼できないソースから取得された場合、サービス運用妨害(DoS)状態となる可能性がある。

 OpenSSL Projectでは、本脆弱性の深刻度が低であるため、2023年7月20日現在、本脆弱性の修正のみを目的とした修正を提供しておらず、OpenSSL gitリポジトリにて、下記のcommitを提供している。次回のリリースで今回のパッチを反映する予定。

commit fc9867c1(3.1系ユーザ向け)
commit 1fa20cf2(3.0系ユーザ向け)
commit 8780a896(1.1.1系ユーザ向け)
commit 9a0a4d3c(1.0.2系プレミアムサポートユーザ向け)

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. メール訓練の文面が無神経と批判を浴びてCEOが謝罪 ~ セキュリティ教育には分別と敬意を

    メール訓練の文面が無神経と批判を浴びてCEOが謝罪 ~ セキュリティ教育には分別と敬意を

  2. ブルートフォース攻撃による可能性が高いと判断 ~ コミュニケーションツール「BAND」に不正アクセス

    ブルートフォース攻撃による可能性が高いと判断 ~ コミュニケーションツール「BAND」に不正アクセス

  3. 作業手順書の曖昧な記載による作業誤りが原因 ~ デジタル庁から他省庁に送付したファイルに関係者以外の個人情報

    作業手順書の曖昧な記載による作業誤りが原因 ~ デジタル庁から他省庁に送付したファイルに関係者以外の個人情報

  4. 駅放送設備から意図しない音声が送出 ~ 西鉄福岡(天神)駅と薬院駅

    駅放送設備から意図しない音声が送出 ~ 西鉄福岡(天神)駅と薬院駅

  5. ナイスのメールアドレスに不正アクセス、約2,400件の個人情報が漏えいした可能性

    ナイスのメールアドレスに不正アクセス、約2,400件の個人情報が漏えいした可能性

ランキングをもっと見る
PageTop