役に立たないメール訓練 もうやめません? by Googleセキュリティ担当者 | ScanNetSecurity
2026.10.30(金)

役に立たないメール訓練 もうやめません? by Googleセキュリティ担当者

 個人のある性格的特徴などの要因がリンクをクリックさせる場合もあれば、テストが行われた時点で特にストレスの多い仕事量を扱っているなどの状況的要因が結果に不利に作用する場合もあるかもしれない。

国際 TheRegister
(イメージ画像)
(イメージ画像) 全 1 枚 拡大写真

 Google でセキュリティを担当しているある重要人物は、連邦政府によって義務付けられているフィッシングメール訓練にうんざりしている。これには何のメリットもなく、IT チームが社員から嫌われるだけだと言うのだ。

 マット・リントンは Google のセキュリティ対応とインシデント管理部門を率いている。毎年フィッシング訓練の実施を任されているリントンは、テストは消防訓練のサイバーセキュリティ版に変更すべきだと考えている。

 今日のメール訓練は、昔の消防訓練により近い。つまり、何の前触れもなく建物の住人に降りかかり、後でその失敗を個人として非難する、火災避難訓練のようなものだ。

 以降、建物にはより多くのセキュリティ機能が設けられてきた。リントンは、ビルの防火安全性を向上させた技術革新の例として、より広いドアや、そのプッシュバー式の出口設計、スプリンクラーを挙げた。これらはいずれも、個々の住民の訓練への対応を改善するために実施されたものではないが、共に生存率を高めた。今では消防訓練は計画が改善され、手順が上手く周知されている。

 読者の皆さんなら、彼が言いたいことはわかるはずだ。このような初期の防火テストと現代のフィッシング訓練の類似点は明白だ。どちらの場合も、責任の重さは、それを取り巻くインフラよりもむしろ個人に課せられているのだ。

 セキュリティ製品やメールソフトにフィッシング対策機能が組み込まれているにもかかわらず、フィッシング攻撃は増加していることが、調査で指摘されている。Zscaler の最新の年次フィッシング・レポートによると、過去 12 か月間でフィッシングは 58 % 増加しており、サイバー犯罪者による AI の幅広い導入がこの急増の要因となっている。

《The Register誌特約記事》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 「タイムズカー」への不正アクセス、本人確認書類画像データが漏えいした顧客に 3,000円相当を見舞いとして支払い

    「タイムズカー」への不正アクセス、本人確認書類画像データが漏えいした顧客に 3,000円相当を見舞いとして支払い

  2. 石油資源開発が利用するラクスライトクラウドのASPサービス「blastmail」に不正アクセス

    石油資源開発が利用するラクスライトクラウドのASPサービス「blastmail」に不正アクセス

  3. 釧路市が市立小中学校の学習用端末の管理運用を委託しているポータスにランサムウェア攻撃

    釧路市が市立小中学校の学習用端末の管理運用を委託しているポータスにランサムウェア攻撃

  4. 製薬企業向けサービス「MR君」へ不正アクセス、一部の医師会員と製薬企業の担当者に関する情報が漏えい

    製薬企業向けサービス「MR君」へ不正アクセス、一部の医師会員と製薬企業の担当者に関する情報が漏えい

  5. 医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」に不正アクセス、サービスの提供を一時停止

    医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」に不正アクセス、サービスの提供を一時停止

ランキングをもっと見る
PageTop