Quickエージェントに複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

Quickエージェントに複数の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月25日、Quickエージェントにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月25日、Quickエージェントにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社三菱UFJ銀行の堀口奨太氏と山田鷹志氏、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社のルスラン サイフィエフ氏と村島正浩氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

QuickエージェントV3 Ver3.2.1より前のバージョン
QuickエージェントV2 Ver2.9.8より前のバージョン

 サイオステクノロジー株式会社が提供するリコー製複合機向けソリューション(Quickスキャン、Easyファクス、Speedoc、スマートecoファクス)のWindowsアプリ Quickエージェントには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・ファイルアップロード機能におけるパストラバーサル(CVE-2025-26692)
→遠隔の攻撃者によって、当該製品が動作するWindowsシステムの権限で任意のコードを実行される

・ファイルダウンロード機能におけるパストラバーサル(CVE-2025-27937)
→当該製品にログイン可能な遠隔の攻撃者によって、当該製品上の任意のファイルを取得される

・特定のAPIにおけるアクセス制限不備(CVE-2025-31144)
→遠隔の攻撃者によって、当該製品が動作するWindowsシステムを経由し任意のホストに認証試行される

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。

 また開発者は、アップデートの適用とあわせて下記の軽減策の適用を推奨している。

・当該製品および複合機をLAN内で使用し、信頼できないネットワークやホストからのアクセスを制限する

・当該製品および複合機をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク(VPN)などを使用し、不正アクセスを防止した上で、接続を必要最小限にする

《ScanNetSecurity》

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