顧客とのオープンで誠実な定期的コミュニケーション ~ 英社会、小売大手マークス&スペンサーのインシデント対応 おおむね評価 | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

顧客とのオープンで誠実な定期的コミュニケーション ~ 英社会、小売大手マークス&スペンサーのインシデント対応 おおむね評価

 世間の反応を見ると、M&S の顧客はサイバーインシデントに対する同社の対応におおむね満足しているようである。理解できていない企業もあるが少なくとも英国では、被害に遭った側がサイバー攻撃の責任を取ることは非常に効果的であると、多くの組織が徐々に理解し始めている。大規模なセキュリティ侵害が発生した際の対応は、顧客とのオープンで誠実な、そして定期的なコミュニケーションに重きが置かれていくようになったのである。

国際 TheRegister
https://www.marksandspencer.com/help-and-support/cyber-incident-update
https://www.marksandspencer.com/help-and-support/cyber-incident-update 全 1 枚 拡大写真

 英国の大手小売企業のマークス&スペンサー(M&S)は、「サイバーインシデント」の影響により非接触型決済が依然として利用できず、注文の遅延は今後もしばらく続く可能性があると発表した。

 衣料品、家庭用品、農産物などを取り扱う M&S は、4 月 22 日(水)の夕方に顧客への最新情報で、クリック&コレクトの注文も追って通知があるまで停止し、自宅への商品の配送にも遅延が生じる可能性があると述べている。

 またランサムウェアに関する情報の開示とともに、社内プロセスの一部が一時停止になったことも付け加えられた。

 The Register 誌はランサムウェアの関与の有無について M&S に問い合わせたが、その点については直接言及されていなかった。しかし提供された情報は、ネットワーク保護のための対策を講じているという同社の当初の開示内容と一致している。


《The Register誌特約記事》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop