東証プライム上場企業のダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社は9月26日、海外連結子会社でのランサムウェア被害の発生について発表した。
これは日本時間9月8日午前11時頃に、同社連結子会社のThai Diamond & Zebra Electric Co., Ltd.(タイダイヤゼブラ電機)のネットワークシステムに第三者から不正アクセスがあり、現地サーバ及び一部のパソコンがランサムウェアに感染し、データが暗号化されたことを確認したというもの。
タイダイヤゼブラ電機ではランサムウェア感染の発覚後に、同社グループ間を含む外部ネットワークとの遮断を行い、感染した全てのサーバ及びパソコンの使用を停止し、影響範囲を特定しながら復旧作業を実施しており、翌9月9日から現地セキュリティ専門会社の協力のもとで情報漏えいを含めた被害状況の確認と原因究明並びに再発防止策の協議を開始し、即日、システム監視体制の強化を実施している。
タイダイヤゼブラ電機では顧客に個別の報告を行うとともに、現地の関係省庁への報告と警察等の関係機関への相談を実施している。
タイダイヤゼブラ電機では調査を行っているが、被害の全容把握については時間を要する見込み。なお現時点で、同社及び他の国内外グループ会社への影響は確認されていない。
同社グループでは今回の事態を重く受け止め、より一層の管理体制強化と再発防止に努めるとのこと。