ANYCOLOR株式会社は10月22日、同社所属ライバー「甲斐田晴」への誹謗中傷・荒らし行為等への対応結果について発表した。
同社では2024年6月及び12月に、「甲斐田晴」を中心とした同社所属ライバーに対し、「荒らし行為」、「タグ荒らし行為」、「危害予告」等を行っていた人物に対し、民事的・刑事的な責任を追及していく旨を公表していた。
 同社によると、対象者の刑事責任については、業務妨害罪の容疑で書類送検された後、管轄裁判所で罰金刑を言い渡されている。
 また同社では対象者に対し、民事責任の追及も行っていたが、対象者が同社に対し損害賠償金を支払うこと、今後同社及び同社所属ライバーに関するインターネット上での投稿を行わないこと等を内容として、裁判上の和解が成立したとのこと。
なお同社では、誹謗中傷行為・荒らし行為等が発生することを未然に阻止する目的で、裁判上の和解の条件として、対象者に対する書面での意識調査を実施しており、今後の誹謗中傷行為等を抑止するため、その結果を公表するという。
同調査によると、対象者は20代後半の女性で、対象者が行った行為が誹謗中傷等に該当し、刑事または民事で責任追及される可能性のある行為であることを認識していたかとの質問に対し「自身の行為が誹謗中傷や危害予告に該当し、刑事・民事双方で責任を追及される可能性があることは、行為に及んだ当時も漠然とではありますが認識して」いたが、「日常生活におけるストレスから来る精神的な不安定さにより、その認識が薄れ、行為を止めることが出来ませんでした。」と回答している。
荒らし行為や危害予告を行ったときに対象となるライバーやファンがどのように感じるかを考えていたか尋ねたところ、「当時の自分は、自身の暴走した承認欲求に突き動かされ、投稿内容が拡散されることのみを考えて」いたと回答している。
誹謗中傷等行為を行ったことで責任追及をされ、どのような状態になったかを対象者に尋ねたところ、「貴社の公式Xでリアルイベント会場への危害予告を行った人物への刑事追及、所轄警察署に被害届を提出し受理された発表を見た後は、「いつ警察が家に来るのだろうか」「身柄を拘束されるのではないか」といった強い不安感に襲われました。実際に警察が来るまでの間、家の前に警察車両が止まってないか頻繁に外を確認をしたり、法律関連のサイトや警察に逮捕される際の手続きに関するサイトを閲覧する日々が続きました。」と回答している。
