独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は7月15日、2026年第2四半期(4月から6月)における「脆弱性対策情報データベース『JVN iPedia』の登録状況」を発表した。
同期間にJVN iPedia日本語版へ登録された脆弱性対策情報は13,131件で、累計登録件数が290,167件となった。内訳は、国内製品開発者から収集したもの11件(公開開始からの累計は325件)、JVNから収集したもの109件(累計17,588件)、NVDから収集したもの13,011件(累計272,254件)となっている。
件数が多かった脆弱性は、「CWE-416(解放済みメモリの使用)」が749件、「CWE-79(クロスサイトスクリプティング:XSS)」が697件、「CWE-20(不適切な入力確認)」が445件、「CWE-125(境界外読み取り)」が413件、「CWE-284(不適切なアクセス制御)」が398件などとなっている。
製品別登録状況では、1位に「Qualcomm component(クアルコム)」が5,183件、2位に「Linux Kernel(Linux)」が1,514件、3位に「Microsoft Windows 11(マイクロソフト)」が1,121件、4位に「Google Chrome(Google)」が1,102件、5位に「Microsoft Windows 10(マイクロソフト)」が920件であった。また、AIツールとして、「OpenClaw(OpenClaw)」が346件で7位に、「Open WebUI(Open WebUI)」が81件で17位にランクインしている。
2025年にJVN iPediaに登録した脆弱性対策情報は、深刻度別にレベル3が全体の44.7%、レベル2が44.3%、レベル1が11.0%で、情報の漏えいや改ざんされるような危険度が高い脅威であるレベル2以上が89.0%を占めている。なお、JVN iPediaの情報収集元であるNVDでは、CVSSv2の評価を積極的には行っていないため、2024年からJVN iPediaにおけるCVSSv2の登録件数が大幅に減少している。
アクセスの多かったJVN iPediaの脆弱性対策情報は、1位が「シスコシステムズのCisco Catalyst SD-WAN Manager等の複数製品における認証に関する脆弱性」、2位が「vm2 projectのvm2におけるコードインジェクションの脆弱性」、3位が「vm2 projectのvm2における複数の脆弱性」となっている。1位となった、「シスコシステムズのCisco Catalyst SD-WAN Manager等の複数製品における認証に関する脆弱性」は、CVSSv基本値が10.0となっている。

