ユーザにクッキーの存在を知らせる機能を導入(マイクロソフト社)
マイクロソフト社は7月21日、同社のウェブブラウザである
Internet Explore(IE)にクッキーを制御する新機能を組み込む計画を発表した。マイクロソフト社IEのライバルであるNetscapeには、ユーザがクッキーを受け入れるか否かを決定する機能が装備されているが、その機
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Internet Explore(IE)にクッキーを制御する新機能を組み込む計画を発表した。マイクロソフト社IEのライバルであるNetscapeには、ユーザがクッキーを受け入れるか否かを決定する機能が装備されているが、その機能を使用できるのはある程度のコンピュータ知識を持つ者に限られている。従来のIEにはその様な機能はなかったが、今後ユーザは訪問先のサイトに置かれているクッキーと広告業者など第三者により置かれたクッキーを区別することができ、そしてユーザは第三者のクッキーを拒絶することが可能になるだろう。クッキーとはユーザがサイトを訪れた時にコンピュータのハードドライブ上に一定期間保存されるものでサイト側がユーザ識別に使用する他、広告業者などがユーザの関心や行動などの情報を収集するために使用される。
同社の最高業務責任者(COO)Bob Herbold氏は「弊社の目的は、個人情報を管理する権限をユーザの手に戻すことだ」と述べた。業界は概ね今回の決定を称賛しており、プライバシー擁護団体JunkbustersのJason Catlett会長は一般ユーザのプライバシー保護にとって大きな前進であるとしマイクロソフト社に賛辞を送った。
しかしある専門家は、今回の新機能で制御できるのは第三者によるクッキーのみで、ウェブサイト自体のクッキーに関してはサイト訪問者に何も通知されないと述べ懸念を示した。高度な知識を持つユーザは、全てのクッキーが通知されるようシステムを修正することは可能だ。しかし、ほとんどの一般ユーザは為す術がないと同専門家は指摘している。
《ScanNetSecurity》
