PDFファイルをウイルスから防護(Adobe Systems 社) | ScanNetSecurity
2025.12.06(土)

PDFファイルをウイルスから防護(Adobe Systems 社)

 Adobe Systems 社は6月25日、アンチウイルス・ソフトウェア会社のNetwork Associates 社と提携してAdobe Portable Document Format (PDF)をウイルスや悪質なコードから防護する旨を発表した。両社の研究者によると、顧客からPDFファイルのウイルス感染の報告はまだ受

国際 海外情報
 Adobe Systems 社は6月25日、アンチウイルス・ソフトウェア会社のNetwork Associates 社と提携してAdobe Portable Document Format (PDF)をウイルスや悪質なコードから防護する旨を発表した。両社の研究者によると、顧客からPDFファイルのウイルス感染の報告はまだ受けていない。しかしAdobe社は、Acrobatバージョン4に採用されているマイクロソフト社の技術object linking and embedding (OLE)を利用してPDFファイルに感染文書もしくは悪質なプログラムが埋め込まれる危険性のあることを認めた。

 他のデータファイル型と同様、AdobeのPDF文書は、コンピュータウイルスに直接感染しない。また悪質なプログラムを実行することも不可能だ。PDFフォーマットは文書を電子的に配布する際の技術として現在、多数の人に使用されている。Adobe社の製品責任者John Hazelwood氏によると、Acrobatリーダのコピーは300万以上配布されているという。現在、Acrobatは、警告の表示そして管理者がオープンリンクを保存しないようAcrobatを設定できるようにすることでPDFファイル内の悪質なプログラムからユーザを保護している。また、仮に既知のウイルスや危険なプログラムがPDFファイル内で動作したとしても、現在、市販されている殆どのアンチウイルス・ソフトでそれらを遮断することができる。しかし、現在のアンチウイルスソフトは、PDFファイル内をスキャンすること、および事前に危険なプログラムを検出することはできない。

 Adobe社の要請を受けて、Network Associates社は要求に基づきPDFファイル内のスキャンを可能にするよう、同社のMcAfee VirusScan エンジンを2ヶ月以内にアップデートする予定だ。

《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  4. 労働金庫 全国労働金庫協会を装った不審メールに注意を呼びかけ

    労働金庫 全国労働金庫協会を装った不審メールに注意を呼びかけ

  5. 病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

    病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

ランキングをもっと見る
PageTop