PDFファイルをウイルスから防護(Adobe Systems 社)
Adobe Systems 社は6月25日、アンチウイルス・ソフトウェア会社のNetwork Associates 社と提携してAdobe Portable Document Format (PDF)をウイルスや悪質なコードから防護する旨を発表した。両社の研究者によると、顧客からPDFファイルのウイルス感染の報告はまだ受
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他のデータファイル型と同様、AdobeのPDF文書は、コンピュータウイルスに直接感染しない。また悪質なプログラムを実行することも不可能だ。PDFフォーマットは文書を電子的に配布する際の技術として現在、多数の人に使用されている。Adobe社の製品責任者John Hazelwood氏によると、Acrobatリーダのコピーは300万以上配布されているという。現在、Acrobatは、警告の表示そして管理者がオープンリンクを保存しないようAcrobatを設定できるようにすることでPDFファイル内の悪質なプログラムからユーザを保護している。また、仮に既知のウイルスや危険なプログラムがPDFファイル内で動作したとしても、現在、市販されている殆どのアンチウイルス・ソフトでそれらを遮断することができる。しかし、現在のアンチウイルスソフトは、PDFファイル内をスキャンすること、および事前に危険なプログラムを検出することはできない。
Adobe社の要請を受けて、Network Associates社は要求に基づきPDFファイル内のスキャンを可能にするよう、同社のMcAfee VirusScan エンジンを2ヶ月以内にアップデートする予定だ。
《ScanNetSecurity》