移動体通信事業者、セキュリティを強化(Vodafone 社、BT Cellnet社)
英国の移動体通信事業者のVodafone 社とBT Cellnet社は2月上旬、ついに政府の圧力に屈し、急増する携帯電話窃盗対策に携帯電話識別技術を導入する方針を明らかにした。英国で約2400万人の加入者を持つ2社は、盗まれた携帯電話を識別するため世界移動体装置識別(IMEI)
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Orange 社、Virgin 社そしてOne2One 社は数年前にIMEIナンバーを導入し、たとえ盗まれた携帯電話に新しいSIMカードを挿入したとしても、その電話を使用できないようにした。しかし、Vodafone 社とBT Cellnet社は現在に到るまでIMEIの導入を拒否していた。
携帯電話窃盗対策に取り組んでいる英内務省のJohn Denham 大臣は、今回の2社の発表を好意的に受け止めた。「今回の2社の決定により、盗難電話機の使用が難しくなり、携帯電話の窃盗は減るだろう」とDenham 大臣。
政府統計によると、昨年(2001年)一年間の携帯電話窃盗件数は70万件を上回り、そのうちの約50万件が11歳から15歳の子供による犯行だった。攻撃は次第に凶暴化しており、最近では、ロンドンで女性が銃で頭を撃たれ、携帯電話を盗まれる事件が発生した。
[翻訳:関谷 麻美]
《ScanNetSecurity》