シマンテック コンシューマセキュリティトピックを発表
株式会社シマンテックは11月21日、「シマンテック コンシューマセキュリティトピック」を発表した。このトピックは、一般ユーザに分かりやすく理解してもらうためのもので、2005年上半期のレポートで目立った「ボットの増加」について紹介している。
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最近は、「ボット」(ロボットの短縮形)ネットワークが急増する傾向にある。「ボット」とはボットに感染したPCを第三者がさまざまな目的で遠隔操作できるようにしてしまうプログラム。攻撃者は、ボットにより遠隔操作できるシステムの大規模なグループ(ボット・ネットワーク)を作り、脆弱なシステムを常時スキャンして攻撃の速度を高め、ネットワークを拡大していく。
シマンテックのISTRによると、2005年1月1日から6月30日までのボットネットワークの活動は、前期(2004年下半期)に比べて143%増加した。ボットに感染するPCは、世界中で1日平均10,352台におよび、ボットネットワークの活動は前期に比べて約2.4倍増加している。悪意のあるコードの報告件数トップ50のうち、ボットは14%を占め、前期から17%、前々期(2004年上半期)から40%増加しており、その中でも特にSpybotの亜種が急増中で、前期に比べて48%増加している。
同社ではボット対策として、ウイルス対策ソフトとパーソナルファイアウォールを併用する。定期的な更新によって常に定義ファイルを最新の状態にしておき、次々に発生する新しいボットからPCを守る。定期的なシステムスキャンにより、侵入してしまったボットを検知・削除する。家庭内LANの場合は、ファイアウォール機能のあるルータを利用する。インターネットを利用しない時には接続しない。出所のはっきりしない疑わしいソフトウェアやフリーウェアをダウンロードしない。PCセキュリティの最新の情報や正しい操作などについての知識を得るといったことを推奨している。
シマンテック
http://www.symantec.com/region/jp/index.html
《ScanNetSecurity》