2008年オンラインゲームセキュリティ動向を発表、高度な専用ツールが急増(アンラボ)
株式会社アンラボは12月24日、2008年のオンラインゲームセキュリティの動向及びイシューに関する分析結果を発表した。オンラインゲームハッキングは知能化傾向を強めており、対策が急務であると指摘している。
製品・サービス・業界動向
業界動向
分析結果によると、2008年は汎用ハッキングツールが80件、専用ハッキングツールが426件の合計506件見つかり、大幅に減少した2007年(196件)より2倍以上増加した。とくに特定のゲームを対象とし、高度な技術を用いた専用ハッキングツールが急増(2007年は139件)しているのが特徴。同社では、今後も特定のゲームを対象にしたハッキングと共に、こうしたツール製作も増加し、アンダーグラウンドのハッキング産業の規模も拡大すると予想している。
種類別では、メモリ操作213個、オートプレー161個、パケット操作29個、ファイル操作24個、スピードハッキング19個、Non-Client Botが13個、その他が47個となっている。メモリハッキングは中国、米国などを中心に多く発見されており、単純にメモリのコードやデータを操作する行為だけでなく、ゲーム内の関数を呼び出し、ユーザーのゲームを無力化させる技法を使ったものも登場した。また、メモリ上の特定データを操作するメモリハッキングツールの亜種が多く登場したため、減少傾向にあった汎用ハッキングツールが2007年より増加している。
ツール製作の商業化を代弁する代表的なツールであるオートプレーに関しては、製作ベンダー数は着実に増え、取り引き価格も上昇傾向にあると分析。2008年は大作ゲームのサービス開始が相次ぎオートプレーの数も増加。これに伴い韓国政府はゲーム法改正を検討しており、ゲーム関連協会や企業でもオートプレー根絶のための対応を積極的に検討していると伝えている。
http://japan.ahnlab.com/news/view.asp?seq=3768
《ScanNetSecurity》