DNS Changerマルウェアに感染していると3月8日以降はネット利用不可能に(IIJ-SECT)
IIJは、DNS Changerマルウェア感染に関する注意喚起を「IIJ-SECT」において発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
DCWG(DNS Changer Working Group)によると、1月末時点で約45万の感染端末が観測されており、まだ感染したままのユーザは3月8日以降、DNSの名前解決ができなくなる。事実上、インターネットの利用ができなくなるため、注意が必要としている。DNS Changerは、Webの検索結果を改ざんしたり、閲覧中のWebページ内の広告を別なものに置き換えて表示するなどの行為を行う。これにより、悪意のあるソフトウェアをインストールさせ、金銭を詐取するなどの被害が報告されている。感染者であるかどうかは、各OSのDNSサーバの設定値をチェックすることで、ある程度判断できる。また、悪意のあるDNSサーバのアドレスレンジはFBIの資料やDCWGのWebページに記載されており、それに合致する場合は感染者である可能性が高いとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》