この動きは、チベットの多くの組織に対するスピア・フィッシングについて、同セキュリティ企業が警告を発した数日後に現れた。
スピア・フィッシング・メッセージは、1月の初旬に行われたチベットの宗教行事Kalachakra Initiationに関するものだ。念入りに標的を定めたメッセージ(Central Tibet AdministrationやInternational Campaign for Tibetといった組織に送信された)はマルウェア・ペイロード、すなわちデジタルに署名されたGh0st RAT(リモート・アクセス型トロイの木馬)の亜種を含んだ感染性のOfficeファイルを含んでいる。
AlienVaultはこの攻撃を、昨年、化学薬品企業と軍需企業に対して「Nitro」攻撃を行った(Gh0st Trojanも利用された)中国人ハッカーたちと、同一のグループに起因するものと考えている。
AlienVaultのラボの責任者で、セキュリティ情報およびイベント管理(SIEM)ツールの専門家Jamie Blascoは次のようにコメントした:「親中派のシンパたちが、我々の調査を深刻に受け止め、我々の名を汚そうとし始めたという事実は、中国のサイバー攻撃者に関する我々のメッセージが急所を突いたということ、そしてサイバー犯罪の活動家たちがこころよく思っていないことを示して…
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(翻訳:中野恵美子)
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