100万台以上のPCでボットネットを構成するウイルスの大規模拡散を確認(Dr.WEB)
Dr.WEBは、100万台を超える感染したコンピュータによるボットネットの構築を可能にするウイルス「Win32.Rmnet.12」の大規模な拡散について発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
このウイルスは、感染したフラッシュドライブ経由で、感染した実行ファイルから、あるいはhtmlドキュメントに組み込まれた特別なスクリプト(ブラウザウィンドウで悪意のあるWebページが開かれるとウイルスをコンピュータに保存する)を使用するなど、多種多様な方法でコンピュータに侵入する。当初ボットの台数は比較的少数であったが、徐々に増加し倍増へと加速している。4月15日現在、1,400,520台の感染したホストが含まれ、その数は着実に増加を続けている。感染コンピュータは、インドネシア、バングラデシュ、ベトナムなどが多い。なお、現在「Win32.Rmnet.12」のネットワークはDr.Webによって完全にコントロールされており、犯罪者がこれにアクセスし、感染したコンピュータに害を及ぼすことはないとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》