MSXMLのメモリ破壊により任意のコードが実行される脆弱性を検証(NTTデータ先端技術)
NTTデータ先端技術は、Microsoft XML Core Servicesにおけるメモリ破壊により、任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2012-1889)に関する検証レポートを公開した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
同社では今回、この脆弱性の再現性について検証した。検証は、Windows XP SP3 Internet Explorer 7を検証ターゲットシステムとして実施。ターゲットシステムに悪意のあるユーザが用意したWebページを閲覧させることで、攻撃コードを実行させ、ターゲットシステムにおいて任意のコードを実行する。今回の検証に用いたコードは、ターゲットシステム上から特定のサーバ、ポートへコネクションを確立させるよう誘導し、システムの制御を奪取するもの。これにより、リモートからターゲットシステムが操作可能となる。検証の結果、誘導先のコンピュータ(Debian)のコンソール上にターゲットシステム(Windows XP)のプロンプトが表示され、ターゲットシステムの制御の奪取に成功した。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》