「BIND 9.9.x」にDoS攻撃を受ける脆弱性、パッチの適用など呼びかけ(JPRS) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

「BIND 9.9.x」にDoS攻撃を受ける脆弱性、パッチの適用など呼びかけ(JPRS)

JPRSは「BIND 9.9.xの大量のTCP問い合わせ受信時におけるメモリリーク発生について」を発表した。本脆弱性により、提供者が意図しないサービスの停止や、メモリの不足によるサーバの障害などが発生する可能性がある。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は7月25日、「BIND 9.9.xの大量のTCP問い合わせ受信時におけるメモリリーク発生について」を発表した。これは、BIND 9.9.xで大量のTCP問い合わせ受信時においてメモリリークが発生する不具合により、namedに対する外部からのサービス不能(DoS)攻撃が可能となることが、開発元のISCから発表されたというもの。本脆弱性により、提供者が意図しないサービスの停止や、メモリの不足によるサーバの障害などが発生する可能性がある。

BIND 9.9.0~9.9.1-P1は実装上の不具合により、大量の問い合わせを受信した際にメモリリークが発生する(CVE-2012-3868)。これにより、OOM Killerあるいはそれに相当する機能を利用することで、外部からnamedを異常終了させることが可能になる場合がある。また、メモリの不足により当該サーバの動作が不安定になる可能性がある。本脆弱性は、キャッシュ・権威DNSサーバの双方が対象となり、DNSSEC検証機能を無効にしている場合も対象となる。ISCでは「BIND 9.9.1-P2」をリリースしており、JPRSではアップグレードまたはディストリビューションベンダからリリースされるパッチの適用を呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. 未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

    未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

ランキングをもっと見る
PageTop