「データ消失に対する稀薄な危機意識」が事故原因に(ファーストサーバ) | ScanNetSecurity
2025.12.12(金)

「データ消失に対する稀薄な危機意識」が事故原因に(ファーストサーバ)

 ファーストサーバは31日、第三者調査委員会の「調査報告書(最終報告書)」および「調査報告書(最終報告書)<要約版>」を受領したことを発表した。再発防止に向けての取り組みについても、近日中に発表する予定。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
「調査報告書(最終報告書)<要約版>」表紙
「調査報告書(最終報告書)<要約版>」表紙 全 3 枚 拡大写真
 ファーストサーバは31日、第三者調査委員会の「調査報告書(最終報告書)」および「調査報告書(最終報告書)<要約版>」を受領したことを発表した。再発防止に向けての取り組みについても、近日中に発表する予定。

 同社では6月20日よりサーバ障害が発生。WEBやメールなどのデータが消失する事態(第1事故)となるとともに、復旧作業の過程において、取り違えによる情報漏えい(第2事故)も発生するなど、大規模なトラブルとなっていた。そのため同社では、6月28日に「第三者調査委員会」を設置するとしていた。

 「調査報告書(最終報告書)」には、同社の業務上の機密情報および従業員の氏名等のプライバシーに関わる情報も含まれるため、今回、「調査報告書(最終報告書)<要約版>」のみを公表。事故の原因究明に必要な情報はすべて記載されているとしている。

 「調査報告書(最終報告書)<要約版>」は17ページのPDFファイルで、「調査の概要」「第1事故について」「第2事故について」の3章で構成。第三者調査委員会による調査は6月28日~7月30日に行われ、開示資料、事情聴取による情報をまとめたものとなっており、事故の背景と今後の再発防止策が記載されている。ちなみに事故原因としては、「開発・運用管理体制の問題」「脆弱なシステム構造の問題」「データ消失に対する稀薄な危機意識」があげられている。

ファーストサーバ、第三者調査委員会による「調査報告書(最終報告書)」の要約版を公開

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

  2. 北大研究室に「学生風の人物」侵入しパソコン操作 106名の学生情報漏えいの可能性「頼まれた」と説明し退室

    北大研究室に「学生風の人物」侵入しパソコン操作 106名の学生情報漏えいの可能性「頼まれた」と説明し退室

  3. 警察の電話番号が着信先に表示 ~ IPSPRO が海外の通信事業者に提供した回線が不正利用され特殊詐欺事件につながった疑い

    警察の電話番号が着信先に表示 ~ IPSPRO が海外の通信事業者に提供した回線が不正利用され特殊詐欺事件につながった疑い

  4. 新サーバ移行中にファイアウォール機能が有効化されていなかったことが原因 ~ ソウェルクラブの会員管理システムに不正アクセス

    新サーバ移行中にファイアウォール機能が有効化されていなかったことが原因 ~ ソウェルクラブの会員管理システムに不正アクセス

  5. サーバ仮想化市場が活性化、競合各社が魅力的な VMware 代替製品開発に注力 ~「今こそ乗り換えを検討すべき時期(Gartner)」

    サーバ仮想化市場が活性化、競合各社が魅力的な VMware 代替製品開発に注力 ~「今こそ乗り換えを検討すべき時期(Gartner)」

ランキングをもっと見る
PageTop