武雄市長、個人の住所録をネット公開 | ScanNetSecurity
2025.12.12(金)

武雄市長、個人の住所録をネット公開

佐賀県武雄市の樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)市長は24日、私的な年賀状用の住所録をネット上で公開していたとして、謝罪する文章をブログに掲載した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
樋渡啓祐市長(hiwa1118)のブログ
樋渡啓祐市長(hiwa1118)のブログ 全 3 枚 拡大写真
 佐賀県武雄市の樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)市長は24日、私的な年賀状用の住所録をネット上で公開していたとして、謝罪する文章をブログに掲載した。

 樋渡市長は「今晩、Twitterで知ることになったんですが、2年前の私の年賀状用の住所録に関して、バックアップとしてYahoo!フォルダーに入れていたところ、誤って設定を、非公開とするはずを公開にしていました。その結果、今日、住所録(個人名/住所)の流出が認められました。この場を借りて、関係者の皆さんには深くお詫びします」との文章を掲載した。

 ファイルはYahoo!ブリーフケースにおいて、プレスリリース資料とともに公開されていたが、公開されていたファイルは、住所録以外のものも含め、現在はすべて削除されている。

 なお、選挙区の有権者に賀状等を送るのは、公職選挙法違反となるが、「答礼のための自筆によるもの」であり、違反対象にはならないとの説明も行っている。

 武雄市および武雄市長については、公共図書館へのTカード導入を巡り、個人情報の流出が懸念されるなど、さまざまな問題点が指摘されている。一方で、批判しているセキュリティ専門家たちに対して、市長がブログに反論を掲載するなどしていたが、今回、個人情報の扱いに対する認識の甘さを自ら露呈してしまった形だ。

 これに対し、セキュリティ専門家で、武雄市の問題点を指摘し続けてきた高木浩光氏は、「いやはや。2010年にもなってこれはないわ。2002年にはよくあったが」とツイートしている。また、図書館利用者の顔がそのまま映っている写真を、樋渡市長がflickrで公開していることに対しても、「こういうのも、肖像権のショの字も頭にないんだろう」と批判している。

武雄市長、個人の住所録をそのままネット公開……プレスリリース資料と混同? 現在は削除

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

  2. 北大研究室に「学生風の人物」侵入しパソコン操作 106名の学生情報漏えいの可能性「頼まれた」と説明し退室

    北大研究室に「学生風の人物」侵入しパソコン操作 106名の学生情報漏えいの可能性「頼まれた」と説明し退室

  3. 法令出版社ぎょうせい、外部からの Web スクレイピングでデータベースに接続障害発生

    法令出版社ぎょうせい、外部からの Web スクレイピングでデータベースに接続障害発生

  4. 新日本検定協会にサイバー攻撃

    新日本検定協会にサイバー攻撃

  5. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

ランキングをもっと見る
PageTop