Internet Week 2012 セキュリティセッション紹介 第3回「意外と知らないソーシャルメディアの落とし穴」 | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

Internet Week 2012 セキュリティセッション紹介 第3回「意外と知らないソーシャルメディアの落とし穴」

ソーシャルメディアを利用しているエンドユーザーはもちろんですが、企業や非営利団体でとりわけSNSを扱っている広報部門の方などに聞いていただきたいと思います。

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社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 山崎 信 氏(左)、佐藤 友治 氏(右)
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 山崎 信 氏(左)、佐藤 友治 氏(右) 全 1 枚 拡大写真
11月19日から11月22日にかけて、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)主催の「Internet Week 2012~人のチカラ、インターネットのチカラ~」が、秋葉原の富士ソフトアキバプラザで開催される。

「Internet Week」開催は今回で16年目。インターネットに関わるすべての人を対象に、ここ1年間の最新動向を把握する年に1度の非商用イベントで、今年も合計30ものセッションが会期中に行われる。

今回のテーマは「人のチカラ、インターネットのチカラ~」。インターネットをさまざまな形で使って、これからの世界を作っていく人々のチカラと、今のインターネットの技術の底力を感じられるイベントとしたいということだ。

Internet Week 2012のセッションのうち、情報セキュリティに関する8セッションを選んで、そのセッションの見どころ・意義・背景などを、各セッションのコーディネーターに直撃していく。

3回目となる今回は、3日目の11月21日午後に行われるプログラム「意外と知らないソーシャルメディアの落とし穴」について、セキュリティ専門家の佐藤友治氏と、JPNICの山崎信氏に話を聞いた。


――このプログラムは「意外と知らないソーシャルメディアの落とし穴」ということですが、まず、このセッションを企画しようとした意図は何ですか?

山崎:FacebookやTwitterというSNSがこんなにも普及しているのに、我々利用者はそのセキュリティおよびプライバシーの面における危険性にはあまり目を向けていないのではないでしょうか。

またSNSのみならず、PC以外のスマートフォンやゲーム機器などを使用し、Webブラウザではなく独自アプリにより通信するソーシャルメディアなどの利用が急増し、それに伴いセキュリティおよびプライバシーの問題も増えていると感じています。

しかし、それに対する対応策は十分知られているとは言えず、利用者および組織の管理者などが気をつけなければならない点が多く、知ってもらうことは十分意義があると考えています。

佐藤:また、企業によるFacebookサイトの立ち上げやTwitterでの情報発信においては、コンテンツ面には力を入れられても、更新をしている人が広報部門の担当者などで、アクセス権限の設定、パスワードの設定といったシステム管理者の知識がないこともあって、セキュリティやプライバシーの観点で問題が発生することがあるのではないでしょうか。

また、セキュリティやプライバシーに関心のある人と、そうでない人のギャップも厳然として存在しますよね。ソーシャルメディアはグローバルにサービスを展開しているので、各国の制度との国境問題が発生する可能性がある、大きな問題なのにです。


――プログラムでは、どのようなことが紹介されるのでしょうか?

山崎:まずSNSの情報セキュリティに関する危険性や問題点について考察したあと、プライバシーを守るために、国際的にはどのような取り組みがされているのか紹介し、最後にパネルディスカッションで今後どうしていくべきなのか等を語っていただく予定にしています。


――第一人者が集まり、講演者がとても豪華ですよね。

佐藤:そうなんです。SNSのセキュリティとプライバシーについては、日本マイクロソフト株式会社の高橋正和氏と、これについて著書もある日本アイ・ビー・エム株式会社の守屋英一氏に存分に語っていただけますし、EU・米国という国際的なプライバシーの動きについては、新潟大学の鈴木正朝氏にカバーしていただきます。

その上でのパネルディスカッションでは、SNSそしてPC以外のソーシャルメディアのセキュリティ・プライバシーに詳しい識者として、独立行政法人産業技術総合研究所の高木浩光氏にも加わってもらい、お話しいただく予定です。


――この「意外と知らないソーシャルメディアの落とし穴」、特にどういう方に話を聞いてもらいたいと思いますか?

山崎:ソーシャルメディアを利用しているエンドユーザーはもちろんですが、企業や非営利団体でとりわけSNSを扱っている広報部門の方などでしょうか。

また、教育関係者、企業・組織のトレーニング担当者、ビッグデータとセキュリティ・プライバシーに興味のある方にもおススメです。

●アジェンダ

「S5 意外と知らないソーシャルメディアの落とし穴」

開催日時:2012年11月21日(水) 13:00~15:30
会場:富士ソフト アキバプラザ
料金:事前料金 5,000円/当日料金 7,000円
https://internetweek.jp/program/s5/

13:00~13:15
1) イントロダクション
楠 正憲(ヤフー株式会社)

13:15~13:50
2) SNSのセキュリティ
高橋 正和(日本マイクロソフト株式会社)

13:50~14:25
3) SNSの情報セキュリティを考える ~フェイスブックが危ない~
守屋 英一(日本アイ・ビー・エム株式会社)

14:25~14:40
4) 国際的な取り組み
鈴木 正朝(新潟大学)

14:40~15:30
5) パネルディスカッション
高橋 正和(日本マイクロソフト株式会社)
守屋 英一(日本アイ・ビー・エム株式会社)
鈴木 正朝(新潟大学)
高木 浩光(独立行政法人産業技術総合研究所)


※特典:このセッションにお申込いただいた方でご希望の方全員に
「Scan Tech Report(スキャン テック レポート)」の購読(有料:個人年間10,332円)を無料でプレゼントします。

※時間割、内容、講演者等につきましては、予告なく変更になる場合があり
ます。

Internet Week 2012
https://internetweek.jp/

《ScanNetSecurity》

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