ルートキット機能が特徴の「ZACCESS」を解析(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロは、ルートキット機能を備えることが特徴の不正プログラム「ZACCESS」の解析結果をブログで発表している。
脆弱性と脅威
脅威動向
調査結果から、ZACCESSには5つの特徴があるとしている。ひとつはP2P機能を用いて双方向の通信を実現している点で、これによりC&Cサーバにかかる負荷を削減し、またC&Cサーバが閉鎖される事態が起きたとしても耐えうるネットワークを実現している。P2P機能を利用することで、C&Cサーバを経由せずに感染PC同士(ゾンビPC)でコマンドなどを送受信することが可能となる。このほか、UDP通信においてハッシュ値を利用している点、感染先の環境に対応するためにMicrosoftの圧縮形式であるキャビネットファイル(拡張子CAB)を利用している点、複数回のコードインジェクションなどの手法で解析を困難にさせている点、C&Cサーバへの接続回数を示す数字がある点を特徴として挙げている。同社ではZACCESSから身を守るために、以下を推奨している。
・P2Pネットワークから海賊版等の動画をダウンロードするような行為は慎むこと
・信用のおけるWebサイトのみ閲覧すること
・管理者権限の付与を最小限にしておくこと
・コンピュータを常に最新にしておくこと
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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