2012年の持続型標的型攻撃の特性は「継続」「変化」「隠蔽」--分析レポート(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2025.12.10(水)

2012年の持続型標的型攻撃の特性は「継続」「変化」「隠蔽」--分析レポート(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、2012年(1~12月)国内における持続的標的型攻撃(APT)の傾向と実態に関する分析レポートを公開した。2012年の国内における持続的標的型攻撃には、「継続」「変化」「隠蔽」の3つの特性があるとしている。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
2012年(1~12月)国内における持続的標的型攻撃(APT)の傾向と実態に関する分析レポート
2012年(1~12月)国内における持続的標的型攻撃(APT)の傾向と実態に関する分析レポート 全 1 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は2月18日、2012年(1~12月)国内における持続的標的型攻撃(APT)の傾向と実態に関する分析レポートを公開した。2012年の国内における持続的標的型攻撃には、「継続」「変化」「隠蔽」の3つの特性があるとしている。本レポートは、同社TrendLabs、リージョナルトレンドラボ、スレットモニタリングセンター、フォワードルッキングスレットリサーチなどにおいて調査、分析したもの。レポートでは持続的標的型攻撃への対策には、「攻撃者を理解する」「攻撃の手法を理解する」「攻撃の実情を学ぶ」の「3つの視点」での調査が重要としている。

「継続」においては、特定のサイバー攻撃者が継続して国内組織を攻撃しており、同一の攻撃インフラを継続使用していることを確認した。「変化」においては、実行形式のEXEファイルを用いた攻撃が上半期の30%から下半期には61%へと増加し、一方でPDFファイルで脆弱性を悪用する攻撃は上半期の19%から下半期には2.5%へと減少している。また、バックドアが最も利用する通信も上半期のport80 HTTP(56%)から下半期はport443 独自プロトコル(37.5%)へと変化している。「隠蔽」では、正規ツールの悪用や正規通信に見せかけて不正プログラムを隠蔽している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

  2. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

  3. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  4. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  5. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

ランキングをもっと見る
PageTop