サイバー攻撃レポートを偽装した標的型攻撃について考察(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

サイバー攻撃レポートを偽装した標的型攻撃について考察(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、ソーシャルエンジニアリングの手口のひとつとして、米国セキュリティベンダのサイバー攻撃レポートを偽装した標的型攻撃についてブログで解説している。

脆弱性と脅威 脅威動向
作成される PDFファイル
作成される PDFファイル 全 2 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は2月26日、ソーシャルエンジニアリングの手口のひとつとして、米国セキュリティベンダのサイバー攻撃レポートを偽装した標的型攻撃についてブログで解説している。この手口は不安をあおることを目的とせず、むしろ警戒心を与えないようにしている。そして対象とするユーザの日常の行動に溶け込もうとしたり、ユーザの興味を利用したりしようとする。米国のセキュリティ会社「Mandiant」が、2月19日(米国時間)にレポートを公開したが、トレンドラボではそのレポートの名前を罠として利用する攻撃が報告されたことを確認している。

この攻撃で利用されたメッセージでは、レポート記事を読むことを推奨する内容となっており、そのレポートと思わせるPDFファイルが添付されている。もちろん、このPDFファイルは不正なファイルであり、トレンドマイクロの製品では「TROJ_PIDIEF.EVF」として検出される。またトレンドラボでは、記者を標的にしたと思われる Mandiant社のレポートを利用した他の攻撃についての報告も受けている。同様の事例として、Javaのゼロデイ攻撃を挙げている。この際の不正プログラムは、脆弱性に対応するOracleが公開した修正プログラムを装っていた。同社では、ユーザは常に警戒を怠ることなく、標的にされる可能性があるという意識を持つことを知っておく必要があるとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  2. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  3. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  4. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop