重要インフラで発生しているサイバー攻撃が明らかに--年次レポート(マカフィー) | ScanNetSecurity
2024.05.17(金)

重要インフラで発生しているサイバー攻撃が明らかに--年次レポート(マカフィー)

マカフィーは、「年次重要インフラ保護レポート Vol. 2:In the dark ~重要産業が直面するサイバー攻撃~」日本語版を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「年次重要インフラ保護レポート Vol. 2:In the dark ~重要産業が直面するサイバー攻撃~」日本語版
「年次重要インフラ保護レポート Vol. 2:In the dark ~重要産業が直面するサイバー攻撃~」日本語版 全 2 枚 拡大写真
マカフィー株式会社は3月25日、「年次重要インフラ保護レポート Vol. 2:In the dark ~重要産業が直面するサイバー攻撃~」日本語版を公開した。本レポートは、世界14カ国の電力、ガス、石油、上下水道などの重要インフラのITセキュリティ担当者200人に対するアンケートをもとに、世界の重要インフラで起こっているサイバー攻撃の実態を明らかにしたもの。

レポートでは、例えばサイバー攻撃を仕掛けると脅して金銭を要求する、または仕掛けた後に金銭を要求する「サイバー恐喝」を取り上げている。2009年および2010年のそれぞれ1年間で、サイバー恐喝を受けたことがあるかどうかのアンケート結果では、2010年の重要インフラへのサイバー恐喝は全体の4分の1にものぼっており、社会的に影響の大きい重要インフラがサイバー恐喝の標的とされていることがうかがえる結果となっている。

レポートではこのほか、回答者の60%以上が「政府が関与した疑いのあるサイバー攻撃を受けたことがある」と回答するなど、重要インフラへのサイバー攻撃の脅威が高まっている現状が報告されている。日本の重要インフラの現場においても、サイバー攻撃の脅威はもはや対岸の火事とは言えない状況になってきており、早急な対応が望まれるとしている。マカフィーでは、制御システムに対するセキュリティの考え方として「多層防護」「状況認識」「法令遵守」を挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  2. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  3. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  4. 個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

    個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

  5. 検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

    検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

  6. 認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とは

    認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とはPR

  7. 脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

    脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

  8. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  9. 「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

    「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

  10. スマートフォンアプリ「OfferBox」に秘密鍵がハードコードされている問題

    スマートフォンアプリ「OfferBox」に秘密鍵がハードコードされている問題

ランキングをもっと見る