2012年の情報セキュリティインシデント、予想を大幅に下回る(JNSA) | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

2012年の情報セキュリティインシデント、予想を大幅に下回る(JNSA)

JNSAセキュリティ被害調査WGは、「2012年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書【上半期 速報版】」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
2012年上半期 個人情報漏えいインシデント 概要データ【速報】
2012年上半期 個人情報漏えいインシデント 概要データ【速報】 全 4 枚 拡大写真
NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)セキュリティ被害調査WGは4月30日、「2012年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書【上半期 速報版】」を公開した。本報告書は、2012年上半期に新聞やインターネットニュースなどで報道された個人情報漏えいインシデントの情報を集計、漏えいした組織の業種、漏えい人数、漏えい原因、漏えい経路などの情報の分類、JOモデル(JNSA Damage Operation Model for Individual Information Leak)を用いた想定損害賠償額などを分析した結果をまとめたもの。

報告書によると、2012年上半期の個人情報漏えいインシデントの漏えい人数は123万9,626名、インシデント件数は954件、想定損害賠償総額は347億9,865万円であった。これより算出される1件あたりの漏えい人数は1,349名、1件あたりの平均想定損害賠償額は3,787万円、1人あたりの平均想定損害賠償額は5万7,710円となっている。予想された数値より大幅に下回った。原因は「管理ミス」が371件(38.9%)と「誤操作」324件(34.0%)が大きな割合を占め、以下、「紛失・置き忘れ」111件(11.6%)、「盗難」50件(5.2%)、「不正な情報持ち出し」27件(2.8%)、「内部犯罪・内部不正行為」17件(1.8%)と続いた。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

    訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

  2. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  3. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  4. セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

    セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

  5. Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

    Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

  6. NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

    NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

  7. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

  8. 笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

    笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

  9. 「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

    「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

  10. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

ランキングをもっと見る