Webサイトの改ざんに悪用されるソフトウェアに注意を--JVN登録状況(IPA) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

Webサイトの改ざんに悪用されるソフトウェアに注意を--JVN登録状況(IPA)

IPAは、2013年第2四半期(4月から6月)における「脆弱性対策情報データベース『JVN iPedia』の登録状況」を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
JVN iPediaの登録件数の四半期別推移
JVN iPediaの登録件数の四半期別推移 全 3 枚 拡大写真
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は7月19日、2013年第2四半期(4月から6月)における「脆弱性対策情報データベース『JVN iPedia』の登録状況」を発表した。同期間にJVN iPedia日本語版へ登録した脆弱性対策情報は1,200件で、累計登録件数が40,536件と40,000件を突破した。内訳は、国内製品開発者から収集したもの5件(公開開始からの累計は147件)、JVNから収集したもの128件(累計2,626件)、NVDから収集したもの1,067件(累計37,764件)となっている。

また、件数が多い脆弱性は「CWE-119(バッファエラー)」が194件、「CWE-79(クロスサイトスクリプティング)」が130件、「CWE-264(認可・権限・アクセス制御の問題)」が114件、「CWE-20(不適切な入力確認)」が96件、「CWE-399(リソース管理の問題)」が82件、「CWE-200(情報漏えい)」が55件などとなっている。

登録している脆弱性対策情報に関する注目情報として、「Webサイトの改ざんに悪用されているソフトウェアについて」および「サポートが終了するソフトウェアの脆弱性対策について」の2点を挙げている。Webサイトの改ざんについては、Joomla!、WordPressといったCMSをはじめとして、Apache Struts、Parallels Plesk Panel、またParallels Plesk Panelに付随してインストールされることの多いMySQL、BIND、phpMyAdminといったソフトウェアの脆弱性は、2007年以降毎年200件前後が公開されており、2013年6月末時点では101件となっている。製品利用者は情報を日々収集し、製品のバージョンアップなどを速やかに行うよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  3. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  4. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  5. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

ランキングをもっと見る
PageTop